2021年9月21日火曜日

「中国が尖閣諸島に手を出せない理由」

 本来であればトランプ政権の時にはポンペイ国務長官から同じように中國への発言を受け継いで、今年の3月にアラスカ州アンカレッジで始まりましたが、ブリンケン国務長官と中國の外交トップの楊潔篪とのやり取りは日本との遣り取りには考えられない位の強い言葉だった。

 

米中の外交高官会議で幾ら親中政権のバイデン大統領の意向を受けていても従来の懸念を外交トップ同士がハッキリと言ったようです。

 

米国の軍事力に対抗手段で世界に牙を剥く中國とロシアの権威主義が世界の国際基準を踏み躙る(ふみにじる)事実を見ると中國共産党と権威主義のロシアがこのまま当然と考えているようです。

 

「父つぁん」が感じる事案で現在、日本の領海で何を好んで中國とロシアの合同飛行しているのか?

 

南シナ海、東シナ海を中國とロシアが我が国の近くで軍事飛行訓練?!

 

日本は両国の軍事飛行訓練がどの様な意味を持っているのかを考えて抗議をしているのでしょうね?

 

尖閣諸島問題で両国は問題を作って此処が紛争地域である様に日本にチョッカイと言う事で、両国の行動をロシアのプーチン大統領と中國の習近平主席がこの様に非常に根に持って好戦的だとは思いませんか?

 

両国の思惑で日本との領土問題を武器使用に厳格な規定がある日本の海上保安官に比べ使用要件が緩い特徴がある。日本の憲法を逆手に取って防衛戦法しか出来ない事が武力衝突も辞さないとの考えを持ってじりじりとサラミ戦法で気が付けば紛争を起こして決着を目指す。

 

自衛隊の「机上演習も許されない」中で、「何でもできる」部隊の海上自衛隊特別警備隊の存在に去年のネットで見つけましたのでこれを採り上げて於きます。



  2020/07/22 9:00

社会 #国際問題 #自衛隊

元海自特殊部隊員が語る「中国が尖閣諸島に手を出せない理由」守るためなら「何でもできる」部隊

https://president.jp/articles/-/37043

 

PRESIDENT Online



  

伊藤 祐靖元海上自衛隊特別警備隊員

 

日本は中国から尖閣諸島(沖縄県)を守り切れるのか。元自衛隊特殊部隊の伊藤祐靖氏は「中国は領土的な野心をむき出しにしているが、日本には自衛隊の特殊部隊という『抑止力』がある。中国はそれを知っているからこそ、安易に手を出してくることはない」という——。

 



  

写真=時事通信フォト

高速ボート(特別機動船)から銃器をかまえ、不審船の警戒にあたる訓練をする特別警備隊(広島湾、2007628日)

 

コロナ禍中でも露骨な中国の野心

コロナ禍で多くの人が家にこもっていた間に、「尖閣」近海はますます騒がしくなってきている。時は、まさに全都道府県への緊急事態宣言の延長がなされた直後の59日、国民の関心が新型コロナウイルス一色の時期、尖閣諸島・魚釣島付近でのことだ。

 

11管区海上保安本部は、中国海警局の公船4隻が日本領海内に侵入し、うち2隻が、操業中の日本漁船に接近し追尾したことを発表した。以来、中国公船の活動は静かに確実に活発化してきており、尖閣問題が再び浮上しつつあることは間違いない。

 

私は自衛官として20年ほどの勤務経験がある。前半の10年間を、イージス艦を含むいわゆる軍艦で勤務し、後半の多くを特殊部隊での任務に従事した。1999年には、「みょうこう」航海長在任中に能登半島沖で北朝鮮不審船に遭遇した。実戦命令である海上警備行動が初めて発令された事案である。そして、このことがきっかけとなった、全自衛隊初の特殊部隊である海上自衛隊「特別警備隊」の創設にも携わった。

 

実は、私は魚釣島に上陸した経験もある。詳細は別の機会に譲るが、そのせいか「尖閣」情勢が話題になると、多くの方から質問を受ける。ところが、真摯(しんし)に答えているつもりが、会話がかみ合わないことがある。そもそも、映画の主人公として話題になった「海猿」と呼ばれる海上保安庁の保安官と、私がいた海自の特殊部隊との区別がついていない方が多いのだ。

 

海上保安庁「海猿」と海上自衛隊「特殊部隊」の違い

ただ、考えてみれば無理もない話だ。一体どれくらいの人が海上自衛隊の軍艦(護衛艦)を直接、見たことがあるだろうか? 海上保安庁の巡視船はどうだろう? どちらもあるという人は、かなり少ないのではないだろうか。

 

それゆえ私は、まず、海上保安庁と海上自衛隊の違いから説明を始めることが多い。

 

海上保安庁というのは、国土交通省所管の警察機関、いわば海のお巡りさんで、一部の部隊を除いては拳銃や警棒を装備しつつ、イメージとしては「止まれ、止まらんと、撃つぞ」「君たちは、完全に包囲されている。観念して、出てきなさい」と声をかける人たちである。

 

映画『海猿』は、海で遭難した人を救助する海上保安官に関するお話であり、銃撃戦があったり、お互いがナイフを持って対峙する、などということはない。

 

パラシュート降下、隠密上陸、殲滅、破壊工作……

ちなみに、海自特殊部隊とよく混同される対象に、映像化作品の主人公にもなる「SAT(特殊急襲部隊)」がある。SATも、海上保安庁と同様の警察機関である。警察組織の警備部に属し、国内の対テロ作戦を担当する。被害にあった人の安全を確保しつつ、基本的には被疑者の逮捕を目指す。

 

一方、海上自衛隊というのは、いわゆる軍隊的な組織で、相手にするのは犯罪者ではなく相手国の軍隊となる。よって使うものも、潜水艦から発射する魚雷だったり、艦艇から撃ち出すミサイルだったりする。そして特殊部隊は、英語では「Special Force」と表記するほどで、Forceといえば軍隊組織であり、孤立しての単独行動をも大前提に創られた部隊なのだ。

 

そのため、特殊部隊員とは、孤立した場合であっても一人でなんでもできるよう教育され、その技術を駆使し、作戦の発動から終結までのほとんどを一つの部隊で完結させることができる。例えば、パラシュートで洋上に降下し、そのままスキューバの特殊技術で潜水して島に近づき、隠密上陸し、その地で生存自活しながら、山地を夜間機動し、必要とあれば相手の戦闘員を殲滅、目標物に破壊工作等を行うのだ。

 

さて、それでは、私が創設に関わり、以来約7年所属した海自特殊部隊「特別警備隊(SBU)」は、もし「尖閣」で有事が起きた場合になにができるのだろうか。

 

日中は尖閣で「ジャブ」を続けている

大前提として、制空権や制海権がなければ、地上戦力は成り立たないに等しい。このことは、第2次世界大戦の頃にははっきりと軍事戦略として認識されており、歴史を見れば明らかなことだ。

 

なにしろ、制海権がなければ、船舶を使って大型の物品や大量の物資を運び込むことはできないし、制空権がなければ、その船舶を空からの攻撃から守ることも、島嶼に展開させている地上兵力を守ることもできないからだ。特に、絶海の孤島である尖閣魚釣島のような地理的条件の場合は、これが顕著だ。

 



  

写真=iStock.comIgorSPb ※写真はイメージです

 

現状で報道されていることが事実であるなら、魚釣島周辺海域でいま行われていることは、警察力であるコーストガード同士によるせめぎ合い、つまりは海軍兵力を使用しない範疇での制海権のつばぜり合いだ。ボクシングでいえばジャブのようなものに、私には見える。

 

この段階では、海自特殊部隊の出番はないほうがいい。海保の「こら!」という声掛けに対して、中国側が「すみませんでした」と帰ってくれるならそれがいちばんだからだ。

 

ただし、ジャブだから有事に発展しないということでは決してない。ジャブを侮っていると痛い目にあうことは往々にしてある。ジャブのあとには、ストレート、フックと、衝撃力を増した連続攻撃が来るからこそ、ボクサーは備えるのである。そして、尖閣でいえば、その連続攻撃の内容は、海軍力を駆使する戦闘にまで発展しかねないのだ。

 

海自特殊部隊は有事になったら尖閣を守れるのか

「尖閣」有事となった場合、海自特殊部隊は、尖閣魚釣島でなにができるのか? これを一言でいえば、要するに何でもできる。特殊部隊とは、孤立することを前提にしている部隊であるがゆえに、地上、海上は無論の事、空中でも水中でも少数で機動展開する能力を有している、と先ほど書いた。

 

補給の必要もなく、長距離通信能力も有し、破壊力も情報収集能力もある。その特異な能力を最も発揮できうる環境が、まさに尖閣魚釣島であり、そうした有事に備えて存在することこそ、特殊部隊の意義なのだと思う。

 

先制攻撃が有利になるのは、「主導の原則」からしてまちがいない。しかし、この部隊の存在は、先制されたとしても連続攻撃を食い止め、形勢を一気に逆転させる可能性を相手に匂わせる。要するに特殊部隊の存在こそが、安易には攻撃を許さない「抑止力」になりうるということだ。

 

同様の部隊を持つ国ほど、それをよく理解するだろう。リアルな戦闘こそが、日中双方のもっとも避けるべきシナリオのはずだからだ。

 

特殊部隊の存在意義は、なんでもできる能力を保有し、敵にすれば何をしてくるか予想がつかないと想像させる余地があってこそなのだ。

 

特殊部隊が「できること」「できないこと」

 

この前提を踏まえると、守秘義務で具体的には書けないこともあり、今回はあくまでフィクションのシナリオに沿って特殊部隊ができることの一端をシミュレートしてみた。現場の隊員は、日々何を考え、何のために訓練を積み、何を願い、何を諦めて出撃していくのか、これは自衛隊の法的立場、憲法論議とは別次元の話だ。それが、ドキュメント・ノベル『邦人奪還:自衛隊特殊部隊が動くとき』という一冊だ。

 



  

伊藤 祐靖『邦人奪還:自衛隊特殊部隊が動くとき』(新潮社)

 

冒頭では、海上自衛隊特殊部隊が尖閣諸島魚釣島に隠密上陸するシーンから、はじめている。特殊部隊であれば、任務達成上必要があるのならなんでもできるよう、準備はしているはずだ。その「できること」の一例を実感し、今後の議論のきっかけにしていただきたい。

 

伊藤 祐靖(いとう・すけやす)



  

元海上自衛隊特別警備隊員

1964年、東京都に生まれ、茨城県で育つ。日本体育大学から海上自衛隊に入隊。防衛大学校指導教官、護衛艦「たちかぜ」砲術長を経て、「みょうこう」航海長在任中の1999年に能登半島沖不審船事案に遭遇。これをきっかけに全自衛隊初の特殊部隊である海上自衛隊「特別警備隊」の創設に携わった。2007年、2等海佐の42歳のときに退官。後にフィリピンのミンダナオ島で自らの技術を磨き直し、現在は各国の警察、軍隊への指導で世界を巡る。国内では、警備会社等のアドバイザーを務めるかたわら私塾を開き、現役自衛官らに自らの知識、技術、経験を伝えている。著書に『邦人奪還: 自衛隊特殊部隊が動くとき』『自衛隊失格:私が「特殊部隊」を去った理由』(いずれも新潮社)などがある。

尖閣諸島危機に際しては見渡すと沖縄本島から420 kmなのに対し、中國の水門空軍基地からは380 kmで、中國のほうが有利といえる。下地島空港(宮古島市)は3000 mで性能上は可能だが、昭和46年の琉球政府(当時)と日本政府の確認書に基づき自衛隊の使用が認められていない。

今は防衛大臣に起用された岸大臣が安全保障に関する国際会議にオンライン形式で参加して中國の海警局に武器の使用を認めた「海警法」の施行により、「東シナ海や南シナ海などで緊張を高めることは断じて受け入れられない」とも表明したのは当然である!

やはり命令が下命されれば自分の命を顧みず国民や領土奪還に向かう隊員がいるという事に我々も感謝と共に安全が大事なことを実感します。


「俺っち」にはとても無理だけれど牙と爪だけは何時でも使える様に訓練しているよ。

日本が実効支配を尖閣諸島でも遣らない限り収まらない。

石垣市に尖閣諸島の標柱設置を政府が許可しないと言っているし、政府関係者以外は上陸させないのであれば、代わりに預かって政府の関係部署の代行を行っても問題が無い筈だろ。

この地域で緊急事態に使えるのは那覇空港(那覇市)のみ下地島からは200 kmで、尖閣周辺に接近した中國機に対する自衛隊機の緊急発進(スクランブル)でも速やかに現場に到達できる防衛省や自民党国防議員連盟によれば南西諸島の20空港のうち、18空港は2000 m以下の滑走路のため、戦闘機、哨戒機、早期警戒機が離着陸できない。実力部隊が行動するためにもこの部隊は遅きに失したくらいです。

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