「父つぁん」が発信するブログや平均的な政治に携わっている議員の発言を比べる事で非常に逆転している事を感じている様だ。
戦前の国政の為政者や議員の関係者が当時は「雲上人で有った」時は、話し合いや考えを一方的に受け入れていましたが、戦後のボロボロの国土を建て直す事に国民は一生懸命に邁進して米国に次いで経済に於いて世界が驚愕するほどの結果を手に入れた。
残念ではあるがこの結果も永くは続かなかった。
「エコノミックアニマル」と言われた時代で何を勘違いしたのか委縮して欧米の要求を満たす事が日本の発展を物真似と言われたことで、当時は基本技術を盗んだ訳ではなく、使いやすい様に工夫を凝らしていたのにも関わらず?だ。
しかもこの成長で得た利益を国民に分配。
結果として賃金や生産コストも高騰!企業は結果的に生産拠点の移動に中國や東南アジアを選び、これらの地域に移したのが、日本の空洞化を招いて現在に至っているのだ。
その点一党独裁の共産党が支配する中國は日本に学んで中國の国土の国民や資金を得て世界の工場に仕立て上げた。
経済利益を国民には分けることもせず、管理役人や共産党の一部で蓄財に励み労働者は奴隷のように使い潰し低賃金の維持で入れ替えていく?
古い記事かもしれませんがシリーズで4本挙げて於きます。
ネットが世界で利用された初期かも知れませんが既に中國では監視社会の武器としてコントロールされていた。
16歳少年を殴る「中国ネット言論規制」の現実
習近平政権下で強まる言論への規制<1>
https://toyokeizai.net/articles/-/137828
宮崎 紀秀 : ジャーナリスト
楊君は授業中に校長室に呼び出された。待っていたのは4人の警察官だった
中国政府が市民のネット言論の取り締まりを強化し始めた――。今年4月、NNN系列「真相報道バンキシャ!」で放送された「モクゲキシャ!中国ネット規制」は、言論弾圧の被害者に肉薄した生々しいルポ。今回、当局にマークされている4人を取材した宮崎氏のルポを4日連続でお届けする。習近平政権下の中国で、いったい何が起きているのだろうか。
「習近平同志の党と国家の指導職務から辞任要求に関する公開状」。こう題する書簡が、今年3月、新疆ウイグル自治区の政府系新聞のネット版に、突如掲載された。中国における一年で最大の政治イベント、日本の国会にあたる全国人民代表大会が開かれる直前である。「忠誠なる共産党員」との署名で、政治や外交の失敗を指摘した上、党と国家を率いる能力が無い習氏に辞任を求める、と主張する内容だった。
国家機密や内部情報が暴かれたわけでもなく、日本なら新聞や雑誌で、日常的に目にする政権批判にさえ及ばない程度の中身だったが、中国でこの掲載が即座に削除されたのは言うまでもない。しかもそれだけでは済まなかった。香港のコラムニストが調べを受けたり、活動家の家族が行方不明になったり、と陰湿な出来事が相次いだ。中国当局が、手当たり次第に人を連行し、犯人探しに躍起になったのだ。これは例外的な事象ではない。中国では今、多様な意見の場であるはずのネット空間に、かつてないほどの暗雲が立ち込めている。
異変は2013年から
「異変」の始まりは3年前に遡る。2013年10月。朝一番の飛行機で北京から中国西北部、甘粛省蘭州市に向かった。習近平国家主席、李克強首相による現指導体制が、その年の3月に発足したばかりだった。
空港から直接、高速道路に乗り走り続けると、車はいつの間にか山道に入る。イスラム教徒である回族が多く、モスクや白い帽子をかぶった人が目立つ。そんな僻地感たっぷりの景色を眺めながら、レンガ造りの家が並ぶ小さな集落に着いた時には、空港を出てからすでに5時間以上が経っていた。
楊君は頬を殴られたという
訪ねたのは16歳(以下、年齢は全て取材当時)の楊輝君。インタビューを始める前には、ドライヤーをかけ、しきりに髪型を気にしていた。どこにでもいそうな思春期の少年だが、この1カ月前、地元の警察に身柄拘束されるという体験をしていた。
その日、楊君は、自宅近くのカラオケスナックで、変死体が見つかった、と聞いて、興味本位で見に行った。そこで警察と遺族の小競り合いを目にした。泣き叫ぶ遺族を、野次馬が囲んでいた。
「数日経っても警察は何も調べず、遺体を放ったらかしていたと聞いたので、腹が立ってメッセージを一件書き込みました。遺族と警察がぶつかりあったりしていたので、ちょっと膨らませて、『警察は何も調べず遺族を殴っている』と書きました。でも、実際は、殴り合っていたのではなく、言い争っていただけでした」
翌日、遺族の行動はエスカレートし、数人がデモ行進をした。すると、盾や催涙弾を備えた大勢の武装警察官がやって来て、遺族らを車に押し込めて連れ去り、野次馬を追い払った。楊君はその様子を携帯電話で写真に収め、それもネット上に流した、という。
「転載が500回を超えたので拘束した」
するとその2日後、楊君は授業中に校長室に呼び出された。待っていたのは、制服と私服が2人ずつ、合わせて4人の警察官だった。「携帯電話を持っているか」と尋ねられたので、取り出して見せると、そのまま連行されてしまったという。
「頰を殴られたし、何人かは僕の頭を机に打ちつけました。何を発信したのか一文字一文字正確に話すように言われ、一文字でも間違うと殴られました」
最高人民法院の外観
――警察はあなたの行いの何が違法だったかを説明しましたか。
「僕が書いた内容が嘘だし、転載が500回を超えたので拘束した、と言われました」
実はその月の初め、最高司法機関である最高人民法院と最高人民検察院は、インターネットによる誹謗や騒乱挑発罪の構成要件について、新しい法解釈を発表していた。その一つが「デマが500回転送されたら罪になる」という、取調官が言及した新たな基準だった。
横で話を聞いていた父親の牛胡さん(39歳)は、息子が警察で暴行を受けた話を初めて知ったと言い、憤慨した。
牛胡さんは当時、出稼ぎ先で息子の刑事拘束を知った。刑事拘束であれば、正式に起訴され裁判にかけられる。万一、有罪となれば、まだ中学生の息子の将来に影響する。より軽微な行政拘束や罰金で処理してもらえないか、と警察にかけ合ったが、埒が明かなかった。そこで、弁護士や中国の記者に助けを求めたところ、一部のメディアが、この「異常事態」を取り上げ、世間の耳目を集めるに至った。
それが功を奏したのか、あるいは、警察も未成年で他意が無かったことを汲み取ったのかは不明だが、楊君の扱いは刑事拘束から行政拘束に変わり、7日後には釈放された。
若者らしい潔癖さ
楊君は若者らしい潔癖さを持っている
楊君は「警察が遺族を殴っている」と書いた部分は事実ではなかったと認めているものの、警察の怠慢を指摘しようとした自分の行為自体は「正しかったと思う」と話した。
もし同様の事態に再び直面したら、ネットで発信しますか?と尋ねると、「当然です」ときっぱり応えた。
「正義感を持って発信したものであれば、自分の力で確認できなかったとしても、騒ぎを起こしたとは思いません。人命に関わる案件は、一番に解決しなければいけないのに、警察は数日たっても遺体を取り囲んでいるだけで、何もしなかったのは、いけないと思います」
得意な科目は数学と化学、好きなスポーツはバスケットボール。今、関心を持っているのは、官僚腐敗の問題で、将来は男だから軍隊に入りたい。そう話す楊君は、若者らしい潔癖さを備えた、利発な少年である。そんな少年の書き込みにさえ、当局は神経を尖らせ始めたのだ。これは、習近平体制の発足から6カ月後に起きた事件である。
日本では拘束は勿論、事情聴取で取り調べの際に机に頭を押し付けるなんてありえません。
しかも、16歳の少年ですよ!
これが習近平主席の誕生した6ッヵ月後の話だから現在の世界を恫喝紛いの覇権主義は本物でしょう。
東京オリンピックやパラリンピックに照準を合わせて調整していた各国の関係者を束ねている国際パラリンピック委員会(IPC)のアンドリュー・パーソンズ(Andrew Parsons)会長が、AFPのインタビューに応じ、今夏の東京大会開催に自信を見せた。無観客であっても「世界を変えるプラットフォーム」になると話している選手も昨年の延期でとても、モチベーション維持が無理だと諦めた選手もいると聞いています。そんな時の中國ワクチン外交もその意味が分かるというものです。
中国当局が腐敗告発者を"別件逮捕"した理由
習近平政権下で強まる言論への規制<2>
https://toyokeizai.net/articles/-/137831
宮崎 紀秀 : ジャーナリスト
区伯(ハンドルネーム、62歳)は、スリムな体に白い薄手のジャンバーを着て、好々爺といった風情で現れた
中国政府が市民のネット言論の取り締まりを強化し始めた――。今年4月、NNN系列「真相報道バンキシャ!」で放送された「モクゲキシャ!中国ネット規制」は、言論弾圧の被害者に肉薄した生々しいルポ。今回、当局にマークされている4人を取材した宮崎氏のルポを4日連続でお届けする。習近平政権下の中国で、いったい何が起きているのだろうか。
習近平体制の発足から半年ほど経った頃、目立ち始めた別の現象があった。中国版ツイッター「ウエイボー」で多くのフォロアーを持つなど、ネット上で人気を集める著名人たちが、次々と摘発され出したのだ。有名な投資家でもあり、1200万ものフォロアーを持っていたが薛蛮子(ハンドルネーム)が、2013年8月、買春の疑いで、北京で身柄拘束されたニュースは、中でも目を引いた。国営中国中央テレビは、警察が買春の現場に踏み込む一部始終を放送。金やティッシュペーパーまで写っているという生々しいものだ。
さらに、身柄拘束中の薛のインタビューを流す。それは、薛がカメラの前で「ネットに関して言いますと、私は虚栄心が強く、浮ついた言論によって、大衆の支持を騙し取る人間だと思っています」と、買春とは無関係の内容を語り、それまでのネット上での自らの言論活動に対する反省を「自白」するものだった。そのざらついた不自然さを、誰もが感じたはずだ。
「別件逮捕」と思われる憂き目にあった人物が、取材に応じてくれることになった。去年12月、彼の住む中国南部の広州へ向かった。
私的流用の疑いがある公用車をネット上で告発
携帯電話で公用車を撮影して告発
その人物、区伯(ハンドルネーム、62歳)は、スリムな体に白い薄手のジャンパーを着て、好々爺といった風情で現れた。タクシーに私も同乗して自宅に向かったのだが、その途中、区伯が「あれは、税関の車だ!」と突然叫ぶと、携帯電話を取り出して、並走する銀色のSUV車を写真に収めた。さらに、腐敗を取り締まる警察の規律検査委員会に電話をかけ、「車が学校で子供を乗せ迎えに使われていた」と説明した上、車のナンバーを伝えた。区伯は、私的に流用されている疑いがある公用車を見つけては、ネット上で告発し、ネット民の人気と支持を得ている。その活動の一端を、私は偶然目撃したわけだ。
区伯の背中について歩くと、自宅は古いマンションの一室だった。絵を描いて遊ぶ2歳くらいの赤ん坊は、孫だという。妻や孫はビデオに写さないで欲しい、とお願いされた。家族の身の安全を考えての対策である。
区伯はこの9カ月前の3月、ネットを通じて知り合ったある人物と、隣の湖南省に旅行に行った。現地でさらに、陳という男を紹介され、共に食事をした。その後、陳がおごるというので、カラオケスナックに酒を飲みに行ったが、そこで区伯は地元の警察に身柄拘束されるはめになった。買春の疑いだ。
「カラオケの部屋の中で、ちょっと休憩を取ろうとしたら、(ホテルの)部屋に行って寝なよと(陳に)言われた。それで部屋に上がって寝ようとしたら、女の子が入って来て、拘束された。全部、計画的だ」
中国にあるカラオケスナックは、一般的にかなり大規模で、5人や10人が座れる個室がいくつもある。個室には、モニター付きのカラオケマシーンが置かれており、どこからもその画面が見えるように、ソファがL字かコの字型に配されている。客の横には店の女性たちが座り、一緒に酒を飲んだり歌ったりするのだ。しかし、そこは夜の世界、それ以上の「違法」なサービスを提供する店があるのも事実だ。
区伯が思い当たったのは、その日の朝の出来事だ。湖南省は、毛沢東の出身地であり、毛の銅像がある公園は、旅行者に人気のスポットになっている。その朝、区伯はその公園に観光に出かけたのだが、そこで偶然、広州の警察のナンバープレートを付けた車を見つけた。区伯はその車を写真に収め、すぐさまウエイボーにアップした。そして、広州の公用車が湖南省の観光地に来ている疑いがある、と告発したのだ。
5日間の刑事拘束のみで釈放
区伯は結局、5日間の刑事拘束のみで釈放された。区伯の言葉を借りれば、「広東省の警察で公権力を握る"利益層"が、、(湖南省の)長沙の公権力に働きかけ自分を陥れたにちがいない」。釈放後、区伯は長沙で紹介された男、陳を探したが見つけられなかった。この「買春騒ぎ」にきな臭さを感じたネット民らは、陳と同姓同名の人物が長沙の警察内にいる、と突き止めたが、2人が同一人物であるかどうかは、誰も確認できていない。
長く公用車の不正使用を告発し続けてきた区伯は、度々嫌がらせや圧力を受け、暴力を振るわれた経験もある。その彼が今回の「買春騒ぎ」を経て、次のように話す。
「公権力に対する認識があまりに甘かった。政府はいつも、監視することを歓迎する、と言っていたが、監視していたら(自分が)やっつけられた。実は監視されるのを嫌がっている。監視であっても言論であっても、私たちは公権力のレッドラインを、きちんと見るべきである。彼らには最低限がない。公権力には限度がない。庶民がその線を越えると、必ずやられてしまう」
――あなたが考える、越えてはいけない線とは?
「最後の線です。それは、党の批判をしてはいけない。(中国では)共産党は永遠に正しいのです。党を批判してもダメだし、政府を批判してもダメです」
そう締めくくった区伯自身さえ、いつどこで線を越えたかは、はっきりしていない。ただ、越えてはいけない線が確実に存在している現実は、はっきりした。
しかしこの人の発言で共産党の批判をしてはいけない。
中國では共産党は永遠に正しいのです。党を批判してもダメだし、政府を批判してもダメです。
東京オリンピック・パラリンピック開催イベントを開催するのであれば如何に今の中國による冬季北京オリンピックを実行するかで精一杯で、プロパガンダでテロへの意識がかなり薄まっているように思うので人権侵害や記事のようにあらぬ濡れ衣で拘束される中国共産党の管理社会をシッカリ見て、見ぬ振りは許されない。
「俺っち」も、モスクワのオリンピックを当時の冷戦時代を今の中國は頭にあるので間違いなく開催すると思う。
中国がピリピリ、「花夫人」とは何者なのか
習近平政権下で強まる言論への規制<3>
https://toyokeizai.net/articles/-/137832
宮崎 紀秀 : ジャーナリスト
「花夫人」は突然、大学から辞職を求められた
中国政府が市民のネット言論の取り締まりを強化し始めた――。今年4月、NNN系列「真相報道バンキシャ!」で放送された「モクゲキシャ!中国ネット規制」は、言論弾圧の被害者に肉薄した生々しいルポ。今回、当局にマークされている4人を取材した宮崎氏のルポを4日連続でお届けする。習近平政権下の中国で、いったい何が起きているのだろうか。
同じ広州にもう一人、「問題人物」がいた。花夫人のハンドルネームで、歴史や事件、事故に関する話題を、頻繁に発信している人物だ。待ち合わせしたホテルに現れた花夫人は、腰まではある見事な黒髪を後ろで束ね、大きな黒縁メガネをかけた中年女性だった。
二重で大きな杏仁型の目のくっきりした顔立ちは、若い頃にはなかなかの美人だったろう。黒っぽい上着に花柄のピンクのスカーフ、黒い合成皮革の短いスカートに黒いストッキングという、年齢の割には押し出しが強すぎる出で立ちも、似合っていない訳ではない。むしろ花夫人というハンドルネームのイメージには、ぴったりだった。
突然、大学から辞職を求められた
花夫人(47歳)の本業は、大学でカウンセリングも行う心理学の教授。しかし、この1カ月前の11月、突然、大学から辞職を求められたという。彼女に連れられ自宅に向かった。南方らしくなかなか止まない小雨の中、騒々しい商店街から青果店や軽食店が並ぶ裏道を通り抜けると、古いアパートにたどり着いた。実は当初、彼女は花夫人のネット上での優雅なイメージを壊したくないと言って、豊かではない生活を見せるのを躊躇していた。
その躊躇の理由には、女性ならではの恥じらいに加え、中国人らしい面子の問題もあったのだろう。デスクと本棚、ベッドでほぼいっぱいになる四畳半ほどの書斎に小さなキッチンがついた自宅の様子は、確かに裕福と言える暮らしではなかった。しかし、本人が気にするほど悲惨には見えず、インテリらしい書生のようなつましい生活ぶりに、私は却って好感を持った。
「インターネットによって得た大きな収穫は、元々閉鎖されていて本当だと思っていた一部の情報を比較できるようになったことです。情報の開放度が高まったので、私は皆に考えてもらいたいと思いました。そのような場を提供して、世界の焦点や皆が注目している問題を共有したいと思いました。また、私の趣味でもある歴史、人文、詩歌など自分が楽しんでいる話題を皆で共有したいと考えました。最初は自分が楽しむ目的でした」
花夫人は、写真や絵に短い文章を添え、字体やロゴの体裁を整えて一枚絵にし、ブログやソーシャルネットで発信している。写真は主にネット上で探し、詩的な言葉や故事なども用いた「分析」や「視点」を添える。文章は、ネットからの転用もあれば自作の時もある。独特の視点で社会事象を切る花夫人の作品は人気を集め、フォロアーが数万人に上ったこともあったという。
「お茶を飲む」とは、どういう意味か
一方で、多様な発信には中国当局の目を引く内容も含まれていたのだろう。花夫人はこれまでも度々、国家安全部など治安当局から調査を受けてきた。中国では、突然、当局者から事情聴取とも警告ともとれる呼び出しを受ける。ネット民はそれを「お茶を飲む」と表現する。花夫人が最初に「お茶に呼ばれた」のは5年前の2011年。「あの時は本当に怖かったですね」と笑うが、実はその当時もその後も、発信の何が悪いと明示されたわけではないという。従って本人も、具体的な発信内容の何が問題だったかははっきり分からない、と話す。
兄弟の物語と1枚の写真を組み組み合わせた作品
しかし、戦後70周年にあたる去年、事情は変わる。明確に指摘を受け警告された発信があった。それは兄弟の物語と1枚の写真を組み合わせた作品。物語は「強盗が家に入り兄が必死に戦った。兄が強盗を追い払った後、隠れていた弟が出てきて、怪我を負った兄を追い出した上、『兄はクズで自分が一家を救った』と吹聴した」という内容である。この話に花夫人が組み合わせたのが、第二次世界大戦で旧日本軍が降伏する写真だった。
この組み合わせが連想させるのは、日本軍と全面的に戦って疲弊した国民党との内戦に、共産党が勝利し中国を建国したという史実である。しかし、それは中国で一般的に信じられている「共産党が日本を撃退して中国を解放した」とする歴史観とは異なる。花夫人は「お茶を飲んだ」際の様子をこう語る。「ストーリーはネットに出ていた笑い話です。それを単独で見た時は問題ない。写真も問題ない。でもこの二つを組み合わせると良くないと言われました」。
さらに、これまでなかった事態も起きた。
給料から手当の一部が取り消され、大学の党委員会の書記に呼び出された。そこで自ら辞職を申し出るよう強要された。ちなみ中国の大学や会社には共産党委員会があり、組織を指導する立場にある。大学党委員会のトップである書記は事実上大学のトップである。
花夫人はその書記に、中国で違法とされる気功集団「法輪功」との関係を探られたと言う。法輪功とは1999年、陳情のため、国家指導部の住居や執務室がある北京の心臓部、中南海を取り囲むという実力と組織力を見せたため、中国では違法組織として厳しい取り締まりを受けている。法輪功側も活動の中心を香港やアメリカに移し、反共産党キャンペーンを展開している。書記は、その他にも花夫人が聞いたことのない様々な組織名を上げて関連を疑った上、一対一の密室で行う心理カウンセリングをしてはならない、と命じた。
鼻を真っ赤にして泣き出した
「カウンセリングの際に、私がインターネット上の発信を利用しているのではないか、と疑われました。今までにない辱めです。私の人格を否定し心理相談を辱めたのです。カウンセリングは中立の立場を貫くべきで、自分の価値観で判断するのは一番してはいけないことです。でも、こうしたことを口にしたというのは、カウンセリングを全く理解していない」
そう言っているうちに大きな目にはみるみる涙がたまり、花夫人は鼻を真っ赤にして泣き出した。その話からは、当局側は彼女の発信そのものより背景に何らかの組織があるのか、あるいは彼女が学生を組織化しているのではないかという可能性に、神経を尖らしているのが透けて見える。
アカウントの変更は107回
作品を発表するための彼女のアカウントは何度も封鎖され、曰く変更は107回。しかし、それとは別に10年以上仕事用に使っていたソーシャルネットのアカウントも去年凍結されてしまった。仕事に障るので、運営会社の本社まで乗り込んだところ、政府の監督官庁の指示があったと明かされたという。「お茶」に呼ばれ、アカウントが封鎖されても誰もその理由を言わない。ある日突然、レッドカードを食らうのだ。しかし、花夫人はその圧力に屈するのかと思いきや、却って鼻息が荒い。
「政府が一体いつ、どのデータを使ってはいけないと言ったのでしょうか。もしきちんと伝えてくれたら、私がそのデータを使うことはないです。でも誰も教えてくれないから、私はこれまでのように発信を続けます。知識人として声を上げるのは当然だからです。私の目的は、社会で起きている事象や歴史の真実を人々に示し、考えてもらうことです。皆が自分の考えで人生を選択できるようにしたい。その上で、もし豚小屋のような生活を続けたいのなら、続ければいい。でも、騙されたまま人生を送るのはとても悔しいことです」
統制は最近厳しくなっていると思いますか、と問うと、「そうですね。現に私の職業も無くなっているわけですし」と吹っ切れたように花夫人はケラケラっと笑った。
以上採り上げた4件は今では取材はとても無理でしょうね。
「俺っち」にしても歴史問題で中國の共産党が誕生した経緯をこの花夫人は教育で覚えた事ではなく調べたことで分かった事実を言っているのだと思う。
【日本軍と全面的に戦って疲弊した国民党との内戦に、共産党が勝利し中國を建国したという史実である。しかし、それは中国で一般的に信じられている「共産党が日本を撃退して中國を解放した」とする歴史観とは異なる。】
この様な考えを中國としては旨く隠蔽される様に思えて気に為りますが、どの様な結果に為るのか非常に気に為ります。
来年の中國が行う冬季オリンピックはボイコットされては目論見も崩れてしまうので、当時のソ連が自由世界から昭和55年に初めて共産圏で行うはずであったが、アフガニスタン侵攻で参加を表明していた冷戦時代の西側諸国がモスクワオリンピック不参加。
モスクワオリンピックと同じ様に中國の同盟諸国で開催するのではないか?
開催しても取り止めてもいずれにしても人権問題は批判されるでしょう‼
中國で色んな人が言論弾圧を受けるようですが、変態辛椒(激辛唐辛子の意味)のペンネームでネットに風刺画を発表していた方の登場です。
中国人風刺漫画家が日本に「亡命」した事情
習近平政権下で強まる言論への規制<4>
https://toyokeizai.net/articles/-/137839
宮崎 紀秀 : ジャーナリスト
王立銘さん(42歳)は変態辛椒(激辛唐辛子の意味)のペンネームでネットに風刺画を発表している
中国政府が市民のネット言論の取り締まりを強化し始めた――。今年4月、NNN系列「真相報道バンキシャ!」で放送された「モクゲキシャ!中国ネット規制」は、言論弾圧の被害者に肉薄した生々しいルポ。今回、当局にマークされている4人を取材した宮崎氏のルポを4日連続でお届けする。習近平政権下の中国で、いったい何が起きているのだろうか。
ネット上の言論が原因で中国を逃れた人物がいる。「逃亡」先は日本だ。去年9月10日。50年に一度という強雨が関東地方を襲った。慣れない日本の大雨に彼もさぞかし戸惑っているだろう、などと考えながら、私は、彼が当時住んでいた、さいたま市にある埼玉大学の寮に向かった。
インターホンで訪問を告げると、にこにこした大柄な男性がわざわざ階下まで迎えに来てくれた。その王立銘さん(42歳)は、日本の化粧品や電化製品を中国で売るネットショップを開き生計を立てる一方、趣味で風刺漫画を描き、変態辛椒(激辛唐辛子の意味)のペンネームでネットに発表していた。
妻と二人で事実上の亡命生活
ところが、王さんが日本を旅行中だった一昨年、中国のショップのアカウントが突然、閉鎖された。王さんは、身の危険を感じ帰国を断念。8月のことだ。その後、埼玉大学の研究員の身分を得てこの寮に移り、妻と二人で事実上の亡命生活を送っていた。
「もし帰国したら、おそらく商品を密輸したなどの罪を被せて私を逮捕したでしょう。漫画を描いたからだとは一切言わないで」
――その理由は何だと思いますか?
「習近平を描いたからです」。王さんはきっぱりとそう言った。
最近の作品を見せてもらった。彼のパソコン画面に現れたのは、中国政府が大々的に喧伝した戦後70周年の記念式典を皮肉った漫画。走行中の戦車の砲塔から上半身を出した習近平氏が描かれている。
習氏は口ひげを生やし右手を斜め上方に突き出してハイルヒトラー式の敬礼をしている。王さんが指さすのは、5列ずつ横に並んだ人で作られているように描かれているキャタピラーだ。それは、キャタピラーに踏まれペタンコになった人が張り付いているようにも見える。戦車の後方には赤く染まった走行跡と天安門が描かれている。そう、民主化学生運動を武力弾圧した天安門事件を連想させる漫画ではないか。
「この人たちは軍事パレードに参加した人たちであり犠牲者です。いつか国民を鎮圧するかもしれない」
習近平氏がハイルヒトラーのポーズで直立
同じ戦後70周年の式典を揶揄した別の漫画は、共産党の赤い旗が風に靡いて「中共(=中国共産党)反ファシスト勝利70周年」と書かれているはずの横断幕の「反」の文字を隠し「中共ファシスト勝利」と読めるようになっている。その横で、習氏がハイルヒトラーのポーズで直立している。習近平氏をヒトラー同様の独裁者と描き、共産党こそがファシズムと断じる。漫画の見どころを「面白いでしょう」といわんばかりに嬉しそうに説明してくれる王さんだが、その柔らかな雰囲気からは想像がつかないほど風刺は辛辣で強烈だ。
習近平氏を茶巾絞りのよう形に
習近平氏の”モデル”になった肉マン
ところで、これらの習近平氏はどれも頭のてっぺんシワが入り、顔全体がちょうど茶巾絞りのよう形になっている。
「最近は習近平を肉マンに似せて描いています。彼が北京で肉マンを食べたことがあり、それから周囲の人々がゴマをするようになりました。だから私は彼を肉マン皇帝と呼び始めたのです」
王さんが皮肉っているのは、2013年の年末、習氏が、北京にある肉マンのチェーン店「慶豊包子」を訪れたエピソードだ。中国のトップが警備もなく庶民の店に足を運ぶなどはあり得ない。当時、習氏は、贅沢禁止を謳い反腐敗キャンペーンに強権を振っていたが、これはその習氏本人は、質素で庶民的な指導者である、と印象付けるための国を上げての演出だ。
余談だが私もその肉マン店に行き、習氏が食べたとされる豚と白菜肉マンを食べてみた。大きさは中村屋の肉マンと比べると小ぶりで大き目のシューマイくらいだが、固めの生地はずっしりと腹にたまり餡も脂身たっぷりだ。一つ20円程度。値段も庶民的である。店には習氏が訪れた際のニュースの録画が流れ、来店時の写真を引き伸ばした大きなパネルも貼ってあった。地味な服の男たちとテーブルを囲んだ習氏が、真剣な面持ちで訓示を垂れているかのような写真で、どう見ても店の雰囲気に溶け込んでいるようには見えなかったが。
中国当局は何を恐れているのだろうか?
そのヒントは王さんが最初に「お茶を飲んだ」体験を語ってくれた中にあった。問題となった作品を見せてもらった。赤や青の投票用紙を掲げる無数の手が描かれており、「一人一票で中国を変えよう」と大きな文字が記されている。中国にも選挙はある。しかし国民一人一人が投票できる直接選挙は村民委員会など末端に限られ、国の重要ポストは、国を指導する立場である共産党内の協議で決定される。
漫画はその体制を批判している。王さんがこの漫画を発表した後、ファンの一人がこれをプリントしたTシャツを作りネットで売り出した。王さんは「結構売れたみたいですよ」と笑うが、その後、Tシャツを販売した人物は逮捕されてしまい、王さんの元にも国家安全部の男が「漫画の件で来た」と現れた。
心配しているのは「組織の存在」
「私が漫画を描いた点にはあまり注目していないようで、これを描くのに他人の指示があったかどうかに関心を持っていました。彼らの怖がっているものが、話しているうちに段々と分かるようになりました。彼らは組織化が怖いらしく、単純な言論ならいいけど、デモに参加したり政治的の反対の組織的な運動をしたりすると、厳しく取り締まろうとするのです。だから彼らは私の後ろで、何らかの組織が指示を出したりしていないかを心配していたのです」
不安に駆られた王さんが、今後も漫画を描き続けていいかどうか恐る恐る尋ねたところ、「そこはあなたの言論の自由だが、描き方は抑制して欲しい」と言われたという。発信のどの部分が問題なのか明示しない点も、花夫人の場合と同様である。これは発信する側にとっては厄介である。明文化されるなどの明確な基準があるのではない。少なくとも発言する庶民の側に、その基準は知らされない。基準は当局側が恣意的に何時でも如何ようにでも変えることができるし、同時に取り締まられる側には反論の余地を与えない。
「明確に漫画を描いてはいけないと言われていたら描くのをやめたはず」と王さんは振り返るが、結局、その後も常に当局から呼び出しを受ける心の準備をしながらも、漫画を描き続け、今日に至ったという。その彼でさえ、一昨年から去年にかけ一層圧力が厳しさを増したと感じていると話す。その状況を「敏感な時期が無くなった」と表現する。これまでは全人代の開催時期や天安門事件のあった6月4日前後などは「敏感な時期」として、圧力や取り締まりが強まったが、「もはや一年中敏感だからです」と風刺漫画家らしい説明を加えてくれた。ネット上での言論統制を強める習近平政権は、何に触れられるのを一番恐れているのだろうか?
「共産党が政権を握ってから(中国で)本当の選挙は一回もありません。党内の選挙も偽物です。習近平はあらかじめ指定された後任者であり、選挙で就任したわけではありませんからね」
静かに微笑んで王さんはこう断言した。「中国共産党の統治の合法性です」。
去年12月。中国が主催するインターネットの国際会議で、習近平国家主席が演台に立った。そこで「ネットの管理方式などを各国が自主的に選択する権利を尊重すべきだ」と西側諸国などからの言論抑圧への批判をけん制し、ネット上での言論の自由について考えを明らかにした。
「ネット民の交流の思想と意見表明の権利を尊重するからには、法に基づき良好な秩序を築かなくてはいけない。ネット空間は無法地帯ではない。ネット空間は虚構であるが、ネットを運用する主体は現実である。皆、法律を遵守しなくてはならない」
かつて毛沢東が巻き返しを図るため、開放的な思想や知識人を弾圧した血塗られた歴史、文化大革命を引き合いに、今「ネット上の文革」が起きているなどとも揶揄されている。相次ぐ言論抑圧は、国民を統治し続ける能力に対する共産党自身の自信の無さの表れなのか。そこまでして中国が守ろうとしているものは、国民が自由に考えを述べられる空間と引き換えるに本当に値するものなのだろうか。
「父つぁん」がこの王立銘さん(42歳)を知ったのはこの連載シリーズに採り上げられる前のことです。
しかもこの人は生まれが文化大革命により上海から新疆ウイグル自治区に下放されていた両親のもとで生まれたと思うが、今では2017年5月にアメリカへ移住しています。
在日当時は日本の化粧品や電化製品を中國で売るネットショップを開き生計を立てる一方、趣味で風刺漫画を描き、変態辛椒(激辛唐辛子の意味)のペンネームで活動していました。
これを聞いて「俺っち」は当時の認識が無いので、ネットで探せばこの人の漫画を見る事が出来るようです。
現在の中國の国是が共産主義の変形で覇権に邁進している。
この流れを止めない限り覇権を許している完成形が日本や世界が中國共産党に従う事で達成される。
いつも言うように中國の中華人民共和国は中國共産党による「一党独裁制国家」であり、中國人民解放軍も中国という国家の主権維持や安全保障や、中國国民の生命や財産を守る為の国軍ではなく、あくまでも「中國共産党を守る為」の「党の軍隊」である故、党にとって好ましくない人物の人権は軍隊まで動員して蹂躙されている。特に近年は、中國の急速な経済発展とともに人権の保護を求める国民と政府との間の紛争が各地で急増している「ウイグル・チベット・法輪功」などの人権問題が聞こえて来ることに危機感を持たなければ日本も取り込まれる。
「俺っち」の生活にも関係する安寧を希望している事が叶えられないと言う現実に中國がなる様なことがあってはならない。
「父つぁん」の考えも同じ様な事を考えている様で、国民も企業団体の思いと媚中議員がまるで安全保障のジレンマを感じる対応で不安です。
当然最良な方法は「ワクチン開発」以外なかなか見つからないが、ネット上の「フォーブス」で免疫のワクチンとは違って「武漢ウイルス」を遠紫外線で不活性させるようですが発症しないのかしら?
中國の習近平国家主席の頭の脳みそに遠紫外線を当てて見たい!
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