2020年12月20日日曜日

「温室効果ガス実質ゼロ」を隠れ蓑に菅政権が原発再稼働にまい進するワケ

 日本には世界情勢に沿った考えが有るのでしょうか?

今回の「武漢ウイルス」問題でハッキリと中國の覇権主義が露呈!

 

日本の時の政権を見張るという論調の報道機関がある様に思えません。

 

揚げ足を野党の攻撃に提供するネタを提供!

統一選挙や情報管理システムを考えるうえで中國やロシアの対応を上回る必要がありはしないか?攻撃は最大の防御であると言われている様にハッカー経験者を採用する様な思い切った措置にする事も必要だろうね?勿論遣っているのかも知れませんが?その様な状況の中政権を担った菅義偉政権の対応は派閥無き政権を二階幹事長が押して樹立!色々考えながらの政権運営を考えれば「温室効果ガス実質“0”」2050年までに達成という発表が裏読みすると原子炉再稼働を行わない限り非常に難しいと言う事も読み取れそうです。



  20201217

資源・エネルギー

「温室効果ガス実質ゼロ」を隠れ蓑に菅政権が原発再稼働にまい進するワケ

https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20201215/se1/00m/020/045000c

 



  

1119日に再稼働した九州電力川内原発

 

菅義偉首相は1026日、臨時国会の所信表明演説で、二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの排出を2050年までに「実質ゼロ」(カーボンニュートラル)とする方針を示した。

 

折しも、国のエネルギー政策の方針である「エネルギー基本計画」の見直し作業が始まるタイミングであり、環境問題を“錦の御旗(みはた)”に原発の再稼働などを前に進めたい思惑が透けて見える。

 

カーボンニュートラル宣言の約2週間前、経済産業省は1013日に21年度策定予定の「第6次」エネルギー基本計画の議論をスタートさせた。

 

エネルギー基本計画は3年ごとに見直されており、現在の計画は18年度策定の「第5次」に当たる。

 

当初は今年8月にも議論が始まるとみられていたが、安倍晋三前首相の退陣もあってスタート時期がずれ込んでいた。

 

エネルギー基本計画の議論の場は、総合資源エネルギー調査会の基本政策分科会。

 

その場で配布された資料には、第5次計画策定以降の状況変化を踏まえた次期計画の論点の一つとして、「気候変動問題への危機感の高まり」が盛り込まれ、「世界的にカーボンニュートラルを目指す動きが高まる中、資源の乏しい日本は、安定供給を確保しながら、どのように脱炭素化を目指すべきか」との問題意識が示されている。

 

エネ計画の「前提」に

 

カーボンニュートラルとは、経済活動に伴って排出される温室効果ガスを、CO2を排出しない再生可能エネルギーや電気自動車(EV)の導入拡大や省エネ対策、さらに植林や間伐といった森林吸収源対策なども用いて、実質的にゼロにすることを指す。

 

欧州連合(EU)が50年、中国も60年にそれぞれカーボンニュートラルを目指すことを表明しているが、日本の現状は厳しい。

 

環境省の今年4月の発表によれば、18年度の温室効果ガス排出量(確報値)は、CO2換算で124000万トン。

 

14年度から5年連続で減少しているものの、18年度の森林吸収源などによる吸収量は5590万トンにとどまり、カーボンニュートラルの実現は相当に高いハードルだ。

 

そして、14年度から排出量が減少を続けている要因の一つとして環境省が挙げるのが、11年の東日本大震災後に止まっていた原発の再稼働なのである。

 

自ら課した相当に高いハードルを乗り越える手段として、政府は原発の再稼働が不可欠だと考えているようだ。

 

菅首相は1028日には衆議院本会議の代表質問に答え、「(カーボンニュートラル実現のため)原子力も含めあらゆる選択肢を検討する」と述べている。

 

また、原発の新増設について問われた11月4日の国会答弁では、「現時点で考えていない」と答えたが、「現時点で」という留保を付けた。

 

こうした方針を受けて、資源エネルギー庁は1117日の第2回基本政策分科会で、次期基本計画の議論は50年のカーボンニュートラル達成を前提に検討すること、さらに「(カーボンニュートラルは)再エネと原子力で目指す」(飯田祐二次長)との考えを明らかにした。

 

原発は長く、日本ではエネルギー安全保障の観点や安定電源としての必要性が強調されてきたが、いまやカーボンニュートラルを実現する手段へと置き換わった。

 

2050年でも7基のみ

 

原発の再稼働は遅々として進んでいない。

 

第5次計画でも踏襲されている第4次計画(15年度策定)の30年の電源構成目標では、原発は「2022%」とされているが、19年の実績では6%にとどまっている。

 

30年の目標を達成するには、原発は25基前後稼働していなければならない計算だが、1124日時点で稼働しているのは九州電力玄海原発3、4号機と川内原発1号機の計3基のみだ。

 



  

 

50年時点ではどうなるのか。

 

福島第1原発事故を受けて民主党政権下の12年、原子炉等規制法が改正され、原発の運転期間は「40年」とするルールが導入された。

 

「(原発の新増設は)現時点で考えていない」という菅首相の答弁をそのまま受け止めれば、50年時点で稼働している可能性のある原発は、現在工事中で完成間近の中国電力島根原発3号機と、工事の遅延が続くJパワーの大間原発(核燃料サイクル用)の2基しかない。

 

40年ルールの導入時、1回に限り20年の運転延長を認める制度も導入されたが、20年の運転延長が認められたとしても、50年時点で稼働している可能性のある原発は限られる。

 

比較的運転開始が遅かった北海道電力泊原発3号機、東北電力東通原発1号機と女川原発3号機、中部電力浜岡原発5号機、北陸電力志賀原発2号機の計5基しかなく、泊3号機と志賀2号機は活断層問題も抱えて再稼働自体が不透明な状況にある。

 

いったん定めた40年ルールを撤廃するのは簡単ではない。

 

産業界は海外で開発中の小型モジュール炉(SMR)という新しい原発に期待を寄せているが、これも未知数だ。

 

それでも原発を推進するには“錦の御旗”が欠かせない。

 

そこでクローズアップされたのが、実現へのハードルが極めて高い50年のカーボンニュートラル達成なのではないか。

 

福島事故から10

 

一方、再エネは急激な拡大が続いており、原発に代わる電源として十分に期待可能だ。

 

18年度末時点の再エネの設備容量は7000万キロワット。これに固定価格買い取り制度(FIT)で認定済みの計画中設備を加えると、1億1000万キロワットに達する。

 

大型水力を合わせれば、年間発電電力量では2000億キロワット時を超え、30年の電源構成目標を超過している。

 

再エネ拡大のボトルネックとなっていた送電網(系統)の空き容量対策も進んでおり、22年には「日本版コネクト&マネージ」が導入される予定だ。

 

原発や火力発電を優先的に系統に接続し、残った容量に再エネを接続するという従来の方法を改め、再エネを主力電源として優先的に接続可能となる。

 

また、送電線の偏在問題でも、北海道、東北、日本海側などの系統増強を中心とした計画が立てられている。

 

来年3月で未曽有の被害をもたらした福島第1原発事故から10年を迎える。

 

資源エネルギー庁の試算によると、原発事故関連の廃炉や賠償、除染などにかかる費用は215000億円にものぼる。

 

また、使用済み核燃料の処理に7兆~12兆円が必要とされるなど、原発を巡る課題は今なお山積する。

 

そうした課題も乗り越えられない中で、カーボンニュートラルを“錦の御旗”に原発の活用を推し進めるのは違和感がぬぐえない。

 

(本橋恵一・Energy Shift編集マネージャー)

 

(本誌初出 温室効果ガス「実質ゼロ」宣言 “錦の御旗”に透ける原発推進=本橋恵一 20201215

 

「俺っち」が危惧する事では無いが、この様な問題は2050年というスパンで約束や宣言の趣旨に近づけるための方便なのかもしれない。

 


中國やロシアが積極的に計画を進める原子炉建設も場合によっては無視できないと積極建設に計画を変更するのかも?

 

一抹の不安が!情報の行きかうサイバー攻撃に日本の政府がデジタル庁でどの様に対策を講じるのか?自衛隊や公安関係にも絡むので強力な連携を取れる様にして貰いたい。

 

次世代のエコカーといわれる自動車産業も電気を使ってエコカーといっていますが、電気を作る燃料に思いが行っていない。水素電池も研究に日本国内で研究もしているのでしょうが、中國の「精華大学」のコラボで研究すると発表している以上研究成果の相手として最適なことになれば良いが危険な賭けである。

 

例えば、あらゆる軍事研究を先行研究が秘匿潜行している中國に取り込まれたら最後、身動きできない危険があります。

 

次期大統領と目されるバイデン元副大統領の発言で沖縄県・尖閣諸島も戦闘状態になれば?参戦の適用対象になると明言したようですが、自衛隊が先ずは交戦状態になれば協力して米軍にも参戦して貰えればと理解しますが、中國はそれを承知で押し込んで来ることに参戦を躊躇するのではないか?心配の種は尽きません。

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