2020年7月22日水曜日

三峡ダムは最終的に爆破で取り壊さざる得ないのか?

中國の三峡ダム近辺では経済活動の深刻な影響が出始めています。
「武漢ウイルス」問題で世界が対応を余儀なくされている最中に同時進行で大変な問題が進行中!連日中國の三峡ダムの話題が?

今月の2日にもこの三峡ダムを少し採り上げて居ますがタイムリミットは刻一刻と迫ってきている様です。

唯一の解決策は、人間の手で破壊することだけなのですか?
事実三峡ダムでの影響を軽減?する為に下流での堤防を2ヶ所ほど爆破したようです。

三峡ダムは中国共産党が生み出した制御不能のモンスター!
三峡ダムについては、昔から問題を起こすだろうと言われていたのは知っていたが、中國共産党の関心は薄れていた。三峡ダムの崩壊を逃れる術がないのでしょう?


  2020.07.21

恐怖の負の遺産・三峡ダムは最終的に爆破で取り壊さざる得ないのか?
決壊よりましだが目をそらす歴代指導者

設計責任者が語る「罪」

2012713日に84歳で逝去した潘家錚(はんかしょう)は、1985年に三峡ダム建設計画の「論証指導グループ」副グループ長と技術総責任者に任命された人物であり、三峡ダムの総設計師と呼ばれている。

藩家錚は「中国科学院(中国科学アカデミー)」と「中国工程院(中国科学技術アカデミー)」の「院士(アカデミー会員)」であるが、三峡ダム建設計画の検討が開始された1950年代には、当該ダムの建設計画に強く反対していたというから世の中は皮肉なものである。


  
photo by Gettyimages

潘家錚はその著作『三峡夢(三峡の夢)』の中で次のように述べている。

「自分はかつて悪い夢を見た。その夢の中で、彼は「国際生態環境法廷」に被告として立たされ、三峡ダム建設の設計を行った罪により、「人籍(人間の資格)」をはく奪されて、「魔道(悪魔の住む世界)」へ堕とされて冥土の地獄へ送られ、「凌遅(人体をばらばらにする刑罰)」に処せられるという苦しみを受けていた。」

その理由は三峡ダムを建設したことによる20の罪状であるとして、潘家錚は、(1)大量の土地や樹木を水没させた、(2)人権を侵して住民を移転させた、(3)地震を誘発させた、(4)文化財や古跡を水没させた、(5)水質を悪化させた、(6)長江の通航を妨害した、(7)ダム崩壊の危険を発生させたなどの理由を列挙したが、「科学は万能であり、人間は必ず自然に勝つものであり、これに加えて建設しないことによる2罪が20もあるので、ダムは建設せざるを得なかった」と述べて、三峡ダムの建設を自己弁護すると共に正当化したのだった。

必ず襲う大きな禍

三峡ダムの建設に強く反対したのは、著名な水利工事の専門家で清華大学水利学部教授の黄万里(こうまんり)であった。

三峡ダムは19941214日の正式着工から15年後の2009年の年末に建設工事を全て完了したが、その8年前の2001827日に90歳で逝去した黄万里は臨死の病床で人事不省にもかかわらず、「三峡! 三峡、三峡ダムは絶対に建設してはならない」とうわごとを言っていたという。

長江の三峡ダム建設計画は199243日に中国共産党第7期全国人民代表大会第5回会議で決議されたが、黄万里はそれから1年以内に3回も中国共産党中央委員会総書記の江沢民宛てに手紙を書いて、三峡ダム建設反対を訴えた。その手紙の中で彼は次のように述べた。

「三峡ダムの高い堤防は根本的に建設すべきでありません。それは建設が早いか遅いかの問題ではなく、建設工事を行うこと事体が国家と国民に災いをもたらすことになります。もしそれを建設するならば、最終的には爆破で取り除かれることになるでしょう。どうか速やかに決議を停止してください。さもないと、完成したダムが貯水を終えた後に必ずや大きな禍をもたらすことになるでしょう。」

12のうち11の予想が的中

黄万里は、将来的に三峡ダムがもたらす12種類の災難が引き起こす、次のような結末を予測した。

1)長江下流の堤防が崩壊する、(2)長江の河川運輸が阻害される、(3)水没地域に居住する住民の移転問題、(4)汚泥の堆積問題、(5)水質の悪化、(6)発電量の不足、(7)気候の異常変動、(8)地震の頻発、(9)住血吸虫症の蔓延、(10)生態の悪化、(11)上流における水害の深刻化、(12)最終的には三峡ダムは爆破で取り壊される。

ちなみに、住血吸虫症は、住血吸虫が人体に寄生することによって引き起こされる急性・慢性の病気である。住血吸虫は流れが緩やかな河川に生息する「釘螺(カタヤマガイ)」を媒介として有尾幼虫になるまで育ち、その後は有尾幼虫の形で水中に浮遊し、人間や動物が水に入ったチャンスをとらえてその体内に侵入する。住血吸虫症は従来から主として四川省、重慶市、雲南省などの長江流域で流行しており、その患者数は全国で80万人と言われている。黄万里の予測は、三峡ダムの完成後は長江の流れが緩やかなものに変わって「釘螺」が増殖すれば、住血吸虫が繁殖することにより住血吸虫症の患者は急増するというものであった。

この予測は、最後の12番目を除く11までの結末が、すでに明確な形で的中している。残るのは「三峡ダムの爆破による解体」という最後の予測が的中するかどうである。

なお、昔から風光明媚で知られた三峡地区の地質は石灰岩が主体で、水に侵食され易く、ダムを建設すれば、沿岸で地滑り、山崩れ、土砂崩れが発生することは必然であったし、それによって土砂や汚泥がダム湖に堆積することは十分予測できることだった。

孫子の代まで謝罪しなければならない

さて、黄万里と共に三峡ダム建設反対を唱えた人物に李鋭(りえい)がいた。

李鋭は2019216日に101歳で天寿を全うしたが、1934年に国立武漢大学工学部機械科に入学し、1937年に中国共産党へ入党した。1949年に中華人民共和国が成立すると水と電気の専門家として活躍し、1958年には中国政府「水利電力部」副部長となり、一時的に毛沢東の秘書を務めたこともあった。

その李鋭は、1980年代初頭に『三峡ダム建設計画を論じる』と題する本を書き上げるのと並行して、何度も中国共産党の上層部へ三峡ダム建設反対を上奏した。その主旨は「将来、三峡ダムが完成した暁には、ダム湖の末端で発生する洪水の水位が激しく上昇することになるから、その位置に所在する重慶市は必然的にその後の準備を行わねばならない」というものだった。


  
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そして、彼は黄万里の言葉を引用する形で「今後は恐らく(三峡ダム建設で水に沈む奉節県に所在する遺跡で、ダム完成後は辛うじて水面に浮かぶことになる)白帝城の中に男女4人の跪(ひざまず)く鉄像が置かれ、彼らに三峡ダムと長江に対し孫子の代まで謝罪させることになるだろう」と述べたという。

その男女4人とは、黄万里や李鋭などを主体とする三峡ダム建設に反対する人々を弾圧して、三峡ダムの建設を推進させた元凶である元国務院総理の李鵬、元水利電力部長の銭正英(女性)、元三峡工程建設委員会副主任の陸佑楣(りくゆうび)、元清華大学水利学部教授の張光闘(ちょうこうとう)であった。

異例、反対票33

話は前後するが、中国政府「国務院」は、1992年に三峡ダム建設計画の議案を、中国の国会に相当する「全国人民代表大会」に提出した。当該議案は320日から開催された第7期全国人民代表大会第5回会議で審議され、最終日の43日に票決が行われた。

票決の結果は、賛成:1767票、反対:177票、棄権:664票、未投票:25票(投票総数:2633票)であった。これはラバースタンプと言われて賛成票が100%を占める通常の票決結果とは大きく異なり、賛成表(票?)の比率はわずか67%であった。

反対は177票に過ぎなかったが、棄権および未投票は正面切って反対票を投じるのを逡巡したものと考えられ、実質的には反対票の比率が33%を占めたと言えるのであった。

こうして三峡ダム建設計画の議案が賛成多数で採択されたことにより、古くは1940年代の中華民国国民政府にまで遡る三峡ダム建設構想は、実現に向けて最初の一歩を踏み出すことになった。

世紀の大工事だったが

1993年に国務院三峡ダム建設委員会が技術の最高決定機関として設立されると、国務院総理の李鵬が同委員会の最高責任者である「主任」となった。また、同委員会の管理下に「長江三峡ダム建設開発総公司」が設立されて、建設実務を担うことになった。

議案の採択から2年半後の19941214日に三峡ダム建設事業は現地で起工式が挙行され、正式に工事の開始が宣言された。

起工式には国務院総理の李鵬が出席して『功在当代利千秋(三峡ダム建設の功績は現代にあるが、その利益は千年先まで続く)』と題する演説を行い、「40年以上の論証を経て三峡ダム建設事業は遂に起工式を迎えたが、三峡ダム計画は洪水防止、発電、河川運輸などの総合的効果を備えた巨大事業である」と述べたのだった。

三峡ダムの建設現場で最初のコンクリートが型に流しこまれたのは起工式から3年後の19971211日だった。そして、それから3080日後の2006520日にコンクリートの流し込み作業が全て終了し、三峡ダム建設事業のダム部分の工事は完成したのだった。

この建設事業に携わった労働者たちによる3080日間にわたる日夜を分かたぬ奮闘で、三峡ダムに注ぎ込まれたセメント・砂・石材の総量は1600万立方メートル以上に及んだ。もしこれを1立方メートルの体積で並べれば、その距離は地球の赤道を3周した計算になるという。

国家指導部に無視された完成式典

この通り、三峡ダムのダム本体工事は2006520日に完成したが、費用の節約を名目にして、なぜか完成式典は大幅に簡素化された。

旗や標語が飾られた会場で開催された完成式典に参加したのは、関連する建設部門の指導者と代表だけで、指導幹部が完成を祝う挨拶を行った後に爆竹が鳴らされ、式典は開始からわずか8分間前後で終了になった。

実際の総投資額1800億元(約27000億円)で建設された三峡ダムの完成式典はわずか数百元(約6000円)の費用で行われたのだった。

三峡ダム建設計画は世界最大のダムを建設する事業であり、中国の国家プロジェクトであった。このため、199412月に行われた起工式には国務院総理の李鵬が参加していたことは既に述べた通りだが、1997118日に行われた「大江截流儀式(長江の流れを遮断する式典)」にも国家主席の江沢民が国務院総理の李鵬と共に参加していた。

しかし、それから8年半後の20065月に行われたダムの竣工を祝う完成式典には国家指導部からは誰一人も参加しなかったのであった。簡素化されたとはいえども、1994年の起工式や1997年の遮断式典との対比で考えると、誰が考えても奇異の感を禁じえないだろう。

20065月時点における国家主席は胡錦涛であり、国務院総理は温家宝であった。胡錦涛は清華大学水利学部の「河川中核発電所専攻」を卒業したダム発電の専門家であり、温家宝は北京地質学院の修士課程を卒業した地質の専門家である。

彼ら2人にとって三峡ダムは前任の国家主席の江沢民と国務院総理の李鵬が残した置き土産であって、専門家の目から見て決して喜ばしいものではなかったと想像される。それが証拠に、胡錦涛も温家宝も彼らの在任中に三峡ダムを視察することはなかった。

三峡ダム建設計画は、199243日に第7期全国人民代表大会第5回会議で決議されたが、当時の胡錦涛はチベット自治区党委員会書記として、また温家宝は中国共産党中央書記処候補書記として、それぞれ上述の第5回会議に参加して三峡ダム建設計画議案に対して賛成票を投じたはずである。

199210月に開催された中国共産党第14回全国代表大会で行われた投票によって、彼ら2人はそれぞれ中央政治局常務委員と中央政治局候補委員に選出されたが、後の出世を考えれば、たとえ本心では三峡ダム建設計画に反対であったとしても、議案の票決で反対票を投ずることはできなかったはずで、保身の思いが反対票を封じたのだろう。

習近平が21年ぶりに

上述の通り、胡錦涛も温家宝も三峡ダムを視察することはなかったが、201211月の中国共産党第18期中央委員会第1回会議で、胡錦涛の後を継いで中国共産党総書記に選出され、20133月の第12期全国人民代表大会第1回会議で国家主席に就任した習近平は、2018424日午後に三峡ダムを視察した。

当日は、中国政府「交通部」部長で李鵬の息子である李小鵬が習近平の視察に随行したが、国家指導部による三峡視察は199711月の「長江の流れを遮断する式典」に江沢民と李鵬が参加して以来で実に21年振りであった。

2019722日、三峡ダム建設計画を主導した元国務院総理の李鵬が90歳で逝去した。李鵬は198964日の天安門事件で学生弾圧に指導的役割を果たしたことで知られるが、三峡ダム建設に使う設備・資材の購入を通じて外国企業から巨額の賄賂を受けて私腹を肥やしたと言われている。

その李鵬の息子を随行させて習近平が三峡ダムを視察したことに怒りを募らせた天帝が、三峡の自然を破壊した張本人である李鵬の死を見極めた上で開始した報復が、今年の長江流域において、62日以来、本稿執筆時点の719日で連続47日間降り続く豪雨であるように思えるのである。豪雨はいつまで降り続けるのだろうか。

欠陥ダム82000基‼

2019611日に国務院で開催された政策説明会の席上で、水利部の水害・干害防御局長の田以堂は中国国内のダムに関して次のように言及した。

「中国国内には9.8万基以上のダムが存在するが、このうちの6.6万基以上はすでに欠陥があって危険なダムであり、これ以外の1.6万基以上は現在欠陥が判明して危険なダムである。このため、早急に欠陥を取り除いて補強することが必要である。」

このデータが正しければ、欠陥があって危険なダムの総数は8.2万基(6.6万基+1.6万基)以上となり、ダム全体の84%を占める。この欠陥があって危険なダムの中には三峡ダムも含まれているはずである。

今を去ること35年前の 197585日から7日までの3日間に、河南省南部の淮河(わいが)流域では台風ニーナの直撃による特大の豪雨が襲い、8724時間の降雨量は1005ミリメーターに達したという。

このため、駐馬店市に所在する板橋ダムを含む周辺のダム62基がドミノ倒しのように次々と決壊し、8.6万人が溺死した。さらに、これに水害による疫病や食料不足による非正常な死を含めた死者の合計は24万人前後に達した。

後に「河南758ダム決壊」と呼ばれるこの事件では、1015万人が被災し、680万戸の家屋が倒壊し、1780万ムー(約125万ヘクタール)の農地が水に浸かった。

もし三峡ダムが……

昨今、世界中で多くのメディアが三峡ダム崩壊の危機を盛んに報じているが、巨大な三峡ダムの貯水量は393億立方メートルで、日本の琵琶湖(水量:275億立方メートル)の1.43倍に相当する。

三峡ダムが黄万里の予言通りに人為的、計画的に「爆破で取り壊される」前に、天災等で崩壊したとすれば、貯水湖に蓄えられた393億立方メートルもの膨大な水が湖底に堆積する汚泥を伴って38キロメートル下流にある葛洲壩ダムを破壊し、一気呵成に湖北省の宜昌市(常住人口:414万人)から武漢市(同1120万人)へ流れ下り、さらに江西省の九江市(同492万人)から南京市(同851万人)を経て上海市(同2428万人)へと流れ込むことになる。

それが現実となることを望むものではないが、崩壊の結果が想像を絶する悲惨なものになることは論を俟たない。三峡ダムの国家プロジェクトとしての面子よりも重要なのは国民の生命と財産を守ることではなかろうか。


  
北村 豊 中国鑑測家
中央大学政策文化総合研究所客員研究員
プロフィール
1949年長野県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。住友商事入社後、アブダビ、ドバイ、北京、広州の駐在を経て、住友商事総合研究所で中国専任シニアアナリストとして活躍。住友商事を退職後、中国研究者として中国鑑測家を名乗り、メディアが報じない中国の実情を紹介する執筆活動を行っている。中央大学政策文化総合研究所客員研究員。中国環境保護産業協会員、中国消防協会員。

三峡ダムの上流も下流も既に市街地に溢れる濁流が市民の取った映像で確認出来ますが、それにしても非難をしている場面ではない生活して居る処が写されて居るのには驚くというより逞しい?と感じてしまいました。

家の中にも流れ込んで居るのに平気で麻雀をしている人やレストラン?で膝まで水没したテーブルで食事をしている人も居るんです!

世界ではこの事態に於いてどの様に対応するのでしょう?
決壊後に救援部隊を派遣する事で対応する以外手を出せないのでは?
事前に爆破?それは無理でしょう。
しかし何としても手を打つと言う事であれば爆破をする事に躊躇し無いかもしれません。事後の事よりその場での判断を優先する国ですから。

その中國が自国内の三峡ダムでの近況がネット上で拡散されて居ました。

世界の企業が自社の業務に必要な機材や資材、部品、原材料、サービスなどの供給元なので、中國がこの対応で匙を投げている場合ではない!

日本にも多くのダムが有るので巨大なダムが抱える問題を他国の中國だけの危機では無いと思います。
このダムで多くの利権を懐に入れている人にも責任がある!⁇
 しかし、今回の三峡ダムは人為的人道危機であるだけでなく、日本にも直接かかわり得る。アジアは中東やアフリカと比べて日本経済により緊密に結びついており、中國の長江流域の地域で生産が滞れば、ただでさえ新型コロナでダメージを受けている日本のサプライチェーンは今よりさらに停滞しかねない。この危機を当事国の中國だけの問題では無いので日本でも予測をしながら対応策も考えないといけない。

  2020627 2020718日 社会
三峡ダム上流の小型ダムが土石流で崩壊



  

この記事の概要

三峡ダム上流の小型ダムが土石流で崩壊しています。三峡ダムの上流にある水力発電用の小型ダムがたくさんあります。そのダムが、土石流で崩壊してしまって、小型のダムがどんどん決壊しているらしいのです。小型のダムが決壊してしまって、大量の水が三峡ダムに流れ込んで水位が上昇しています。

最大の弱点三峡ダム

このところ、中国では大雨です。毎年の事ですが、67月は、ある種の雨季です。特に、中国の南の方では、豪雨が毎年起きています。豪雨によって、洪水が起きていますが、どうも今年は記録的な雨になっているようです。それに伴って、三峡ダムの危機が叫ばれています。三峡ダムが危ないということは、毎年のように言われています。

この三峡ダムは、世界最大のダムですが、ネット上でも、「三峡ダムがもしかしたら決壊するのではないか」と話が様々でています。この話は、頻繁に出ている話です。

しかし、今回は、特に、本当に危ないという話が広まっています。 今年は、ウイルス騒動と関連して、中国の危機というのが、かなり煽られている感じがします。この三峡ダムは確かに、世界最大のダムですが、同時に中国最大の軍事的弱点なのです。

テロリストや敵対国によって、これだけ大きなダムにミサイルが打ち込まれたら、ダムの下流の広大な地域で大変な被害が発生します。このことは、最初から言われていたことでした。

台湾の英字新聞で台湾ニューズがあります。ここで載っているのは、80年ぶりの大洪水ということで、大変な雨量になっています。 その結果三峡ダムの水位が過去最高になっています。洪水警戒水域が147mですが、それを2メートル超えているのです。この雨が続いていて、台湾ニューズによる、この雨のピークが、23日、24日だというのです。

三峡ダムは、この2003年に完成して以来、最大の危機を迎えているというのは台湾のメディアの見方です。同じように、日本語版の大紀元の記事では、中国24の省では、大規模な洪水ということで三峡ダムへの懸念が高まっている内容です。

この記事の中では特に、水力発電用のダムが土石流で崩壊しているとのことです。三峡ダムの上流にある水力発電用の小型ダムが、たくさんあるらしいのです。そのダムが、土石流で崩壊してしまって、小型のダムがどんどん決壊しているらしいのです。

小型のダムが決壊してしまって、大量の水が三峡ダムに流れ込んで、水位が上昇しています。三峡ダム自体が今最大の危機にあるということで、大紀元の記事の中では中国建築科学研究院の研究員の方がSNSで、「ダムの下流域の人たちは今すぐ避難するように」訴えています。

三峡ダムは、曰く付きです。イギリスのザ・ガーディアンによりますと、2003年時の建設途中には、既に80カ所にヒビがあったことを報道していました。

最初からヒビがあったのです。手抜き工事で練り込んでいないコンクリートをそのまま土台に使って、内部に空間ができてしまっていた様です。それがヒビ割れになって、そこに水が入ってきている状態らしいのです。

これは、完成した時から言われていて、80カ所のヒビ割れが、現在はものすごい数になっていると言われています。この話のテーマであり大きなポイントである世界最大のダムが、実は中国最大の軍事的弱点であるという点です。

三峡ダムが標的の的

この件に関して、Future Wikiというあのサイトがあります。ウキペディアの未来版です。Wikipediaは、現在から過去について書かれていますが、これは未来のことが書かれています。全てシナリオです。想像によるシナリオが書かれているウキペディアです。

この中に、第二次中印戦争という記事があります。これは、フォーマットはウキペディアそのもののページがあります。全てシナリオです。これによりますと第二次中印戦争、中国とインドの戦争は、2040年に始まって2057年まで続きます。

インドと中国が戦争になります。今も小競り合いが起きていますが、このシナリオでも国境沿いの小競り合いが、戦争に発展するという話になっています。で中国側には、パキスタンとミャンマーそれに北朝鮮が、同盟国の様な形で参戦して来ます。インド側には、アメリカと日本がつきます。

日本も中国に対して、宣戦布告します。このシナリオの中では、戦争が起きる話ですが、戦争の展開のなかで(てへ=カット?)インド軍が三峡ダムにミサイルを撃ち込むという作戦が出て来ます。

これは単なる未来のシナリオ、妄想ではありません。これはザ・ナショナルインタレストというアメリカの保守系の軍事を扱ったメディアのなかで述べられています。最近の記事に、中国には、「インドの攻撃を避けるためにミサイル防衛が必要だ」とのことです。実際に、現在、中国とインドの国境沿いの小競り合いで死傷者が出ました。

この記事の中では、中国にはこのインドの攻撃を止めるためには、ミサイル防衛が必要であるというのは、インドはもし本格的な中国との戦争になれば、インドは必ず三峡ダムを狙ってくるからだと記載されています。

あの大きな三峡ダムは、的が大きいのです。大きな三峡ダムを防衛するミサイル防衛システムを中国が持っていないので、それをいち早く持たなければならないという記事です。実際に、戦争で相手国のダムを狙うということは戦争の歴史の中では、過去にも何度もありました。

1943年、第二次世界対戦のヨーロッパ戦線において、イギリスとナチスドイツが戦いました。その最中にイギリスは、ドイツにある大きなダムを狙って決壊させて下流域の民間人を犠牲にしたらしいのです。

これは歴史だけではなく近年においても、2004年アメリカの国防総省がアメリカの議会に議会報告をしたようです。その議会報告は、もし中国が台湾侵略をしたならば、台湾が中国に対して逆襲できる選択肢とは、三峡ダムに台湾がミサイルを撃ち込むことなのです。このことを2004年に国防総省が議会に報告しています。

それから数年経った2017年の台湾の英字新聞です。2017年の記事の中には、台湾のミサイルは果たして三峡ダムを崩壊させるだけの能力を持っているかという内容です。
まさにこれは、軍事的な作戦としては、既に検討されていて、もちろんそのことを中国はよく分かっています。
最大の問題は、もし戦争になった時に、中国が狙われたときには三峡ダムは最大の弱点になることなのです。狙われた時に防衛するミサイルを中国はまだ持ってないことが問題になっています。

参考文献:YouTube:中国大洪水の危機!三峡ダムとインド・台湾【及川幸久−BREAKING−

まとめ

これだけ大きなダムにミサイルが打ち込まれたら、ダムの下流の広大な地域で大変な被害が発生する。

大きな三峡ダムを防衛するミサイル防衛システムを中国が持っていないのが問題である。

この記事を書いた人

  life
気になる情報の中で疑問に思えるものも多くあります。心を縛っているのはいつも自分です。意識的視野が狭いと、理解できる範囲も狭くなります。荒唐無稽と思われるものも意識的視野が広い人ほど受け入れます。一つ一つ許容し受け入れ自分を広げていくと意識的視野も広がります。
民主主義の世界とは考え方がまるで違う中國では自国民の安全を考えて攻撃や防御を考えない。インドも台湾の様に都市を狙って攻撃をする事では無く日本の過去の様に軍事施設や無差別殺戮を行わないだろう。
毛沢東がキッシンジャーに答えた様に自国に原爆投下をされても数億人の人民が犠牲になっても残った人民で抵抗すると言って居た様に、今の中國人民軍には三峡ダムを破壊されても気にせずに攻撃を継続するのでは?
今も中國政府は「中國は法治国家である」と主張、現在進行形のチベットやウイグル問題は「内政干渉だ」と突っぱねて、他国からの干渉を突っぱねている。

だが、今迄の報告書からは、中国5千年の歴史の中で積み重ねてきた拷問嗜好(しこう)が「支配民族」の漢族のDNAにしっかり刻み込まれているのがわかる。先の戦争では日本兵の有り得ない拷問?を自国で行って居た拷問をあたかも日本兵が行って居たと言い募り、自分たちのDNAを指摘されて憤慨?

中國5千年の歴史の中で積み重ねてきた拷問嗜好が、経済発展にともなって中國特産拷問道具の輸出にもつながっている。
「俺っち」の作戦も当然、攻撃と防御では、日本の様に防御の方が難しい。攻撃の方が何時でも作戦を立てられるが、防御は危険を跳ね除けてどの様に来られるかを予測しながら待つ訳ですから大変です。
尖閣諸島問題で中國の人民軍高官が4日ほどで陥落すると豪語して居ます。その点インドも台湾も三峡ダムに照準を合わせたミサイルが何時でも打ち込める作戦を立てているならば当然な作戦でしょうね。

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