2020年5月9日土曜日

円山動物園のいま 動物たちは人間が来なくて「ちょっと退屈」

本来はゴールデンウイークの55日は連休の掻き入れ時で大勢の親子連れで息つく暇もない時くらい大忙しの筈ですね。

処が「武漢ウイルス」問題で日本中が「集、近、閉」の「俺っち」の仲間の処も3密商売でどこもかしこも休園を余儀なくされて大迷惑!

何時(いつ)もであれば、各地で静かに、いやいや!賑やかに、来園して呉れる筈?

準備万端で「武漢ウイルス」の対応で、早く従来の生活に戻れる様に感染しない様に注意して撲滅撃退しましょうね。取り敢えず暇を持て余した我々の仲間をご覧あれ‼

如何に人間慣れをしていたのか良く判ります。

 

 伊藤 秀倫 2020/05/05 11:20

札幌・円山動物園のいま 動物たちは人間が来なくて「ちょっと退屈」しているらしい

https://bunshun.jp/articles/-/37674


伊藤 秀倫 genre : ライフ, 社会, ライフスタイル, 医療, ヘルス


 いつもは止まり木の上から来園者を横目で見るだけのオオワシは、珍しく地面にいて、こちらの姿を認めると、翼をバタつかせて「クエッ、クエッ」と高らかに啼いた。レアな瞬間に秘かに喜びを覚えつつも、ちょっと離れた屋内施設の中で吠えるライオンの声まで聞こえるほどの静寂に嫌でも気づかされる――


地面で啼くオオワシ 

 ここは札幌市民の憩いと学びの場であり、観光名所としても知られる札幌市円山動物園。本来なら家族連れでごった返すはずのゴールデンウィーク初日だが、園内に人影はない。全国の他の公共施設と同様、新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、414日から休園を余儀なくされているからだ。同園の場合、2月に北海道独自の緊急事態宣言が出されたのを受けて、31日から31日までの1カ月間、すでに一度休園しており、41日から再開園したところで、再び休園となってしまった。

 円山動物園は昭和26年創業だが、冬季開園が始まった昭和41年以来、ここまで長い休園は初めてのこと。子どもたちの歓声が消えた動物園で、動物たちはどう過ごしているのだろうか。


入口には医療従事者への感謝のメッセージが 

「ちょっと退屈しているように見える」

「やっぱり、普段と比べると、動物たちものんびりしているようには見えます。ただ、誰にも見られていない状態があまり長く続くと、ちょっと心配な面もあります」

 そう語るのは、円山動物園の加藤修園長だ。

「動物というのは、野生においてもまったくストレスフリーの状態というのはないんです。草食動物であれば、いつ肉食動物に襲われるかわからないし、逆に肉食動物の側もいつエサにありつけるか、わからない。常に外界の刺激に晒されて、生きている。

 動物園の場合は、食うか食われるかというストレスはない代わりに、飼育員や来園者とのコミュニケーションが、刺激となって、動物らしくいられるという面があるんです。やっぱり動物園を形作っているのは、動物たちと来園者、それから私たちスタッフという三つの要素なので、今はその一つが欠けている状況なんですね」(同前)


加藤修園長 

 では、来園者がいなくなったことで、動物たちにどんな変化が生じたのだろうか。

「特に影響がありそうなのは、オランウータンやチンパンジーなどの類人猿ですね。普段、お客さんが彼らを見ているとき、彼らも、ガラスの向こうから人間を観察しています。それがすごく刺激になっている。ところがそのお客さんがパタリと来なくなったわけですから、最近ではちょっと退屈しているようにも見える。これはやっぱりあまりよくないなぁ、と思っています」(同前)

いつもはツンデレなシンリンオオカミが……

 「とりあえず動物たちの様子を見に行ってみますか。今なら貸し切り状態ですから(笑)」という加藤園長の案内で、誰もいない園内を回ってみると、いつもより動物たちがこちらの存在に敏感に反応していることに気づく(札幌在住の筆者は、休園前はよく同園を訪れていた)。

 冒頭のオオワシもそうだが、例えばシンリンオオカミの「ジェイ()」。15歳という高齢ながら威風堂々たるたたずまいで、道内のみならず本州からもわざわざ訪ねてくる人がいるほどの人気者だが、普段はわりとそっけない。ジェイにあてがわれたオオカミ舎のスペースは広く、来園者がいるガラスの方へ近づいてきたかと思うと、クルリと反転して、小高い丘の斜面をかけのぼっていくといったツンデレぶりで、なかなか目前では見られないのだ。

 ところがこの日、遠くで寝そべっていたジェイは、人間たちがやってくるのを見ると身を起こして、駆け寄ってきた。筆者の隣に飼育員の高岡さんの姿を見つけたからだろうが、それでも、ガラス越しにこちらをじっと見ているのは珍しい。高岡さんが語る。


シンリンオオカミのジェイと高岡さん

「確かに私たちの制服に反応しているとは思うんですが、休園中は、例えば業者の方とかが通りかかっても、見に来ますね。誰か来るのをずっと待っているみたいです」

 基本的には、ジェイの生活に大きな変化はないというが、ちょっとした変化はある。

「(日向ぼっこをしているジェイを見ながら)そういえば、お客さんがたくさんいるときは、こんな風にガラスに近いところでは、あんまりくつろいだり、眠ったりはしなかったですね。お客さんに『ジェイ、今、いないんですか?』と訊かれるときはたいてい、スロープの奥とか、丘の上とか、人目につきにくいところで爆睡しているんです(笑)。休園中は結構、今までとは違う場所で日向ぼっこしたり、寝たりしていますね」(同前)


珍しい場所で日向ぼっこ

マイペースすぎるホッキョクグマ

 一方で、ジェイと並ぶ円山動物園の人気者にホッキョクグマの「リラ(5歳)」がいる。透明なトンネルの中から、水中で泳ぐリラの姿を見ることができる展示が評判で、普段は多くの人でにぎわうホッキョクグマ館を訪れると、リラはいかにもリラックスした様子で寝そべっていた。地べたに顎をつけ、おしりを突き出して寝そべる様子は、まるで「すべり台」のようだ。……いつもこんなにリラックスしてましたっけ?


まるで「すべり台」のようなホッキョクグマのリラ


ごろりん

「実はいつもと同じですね。マイペースなんです」と笑うのは、飼育員の井本さん。休園中もこれといって、変わった様子はないという。

「もともと、人の目線はあまり気にならないようですね。特にお客さんがいないから、といって変化はないです。むしろ、2月から4月にかけては発情期なので、そのせいでよく歩きまわったり、活動的になっているという要素の方が大きいかもしれません」(同前)


リラと井本さん

 ところで当然のことながら、動物たちの世話はテレワークというわけにはいかず、飼育員は休園中も基本的には開園時と同じ仕事をしている。長い休園で、何か変わったことはあったのだろうか。

「掃除はし放題ですね(笑)。お客さんがいる前では、なかなか掃除できない場所も今ならいつでもできます。動物たちの様子をみるにしても、普段はお客さんの後ろからそっと見るんですけど、こうやって堂々と最前列で観察できます。……でも、今の時期しか見られない動物たちの姿もあるから、やっぱりお客さんに見てほしいですね」(同前)


普段は掃除しづらいスペースを掃除中 

チンパンジーは「ドン!」とガラスを叩いた

 最後に訪れたのは、加藤園長が「園内の見回りの最後は、だいたい、いつもここなんです」というチンパンジー館だ。

 チンパンジーの部屋に入った途端、それまでエサを食べていた群れは、一斉に声をあげて、ちょっとした興奮状態になった。中にはガラスに向かって突進してきて、ガラスを「ドン!」と叩いて、ほかのチンパンジーに「やめろ!」とばかりたしなめられるのもいる。だがほどなく興奮は収まり、やがて、1匹のチンパンジーがガラスによってきた。最年長の「ガチャ(・推定54歳)」だ。ガラス越しに手を伸ばすと、その手に合わせるようにチンパンジーも手を差し出す。まるで「こっちは大丈夫だよ」とでも言うように。


ガラス越しにタッチするチンパンジーのガチャ 

 一方で、類人猿館では、2月に4年ぶり3回目となる出産をしたボルネオオランウータンの「レンボー(12歳)」が、この休園期間中、育児に余念がないという。

「休園が始まった最初の頃は、わりと落ち着いていたんですけど、長引くにつれて、ちょっと時間をもてあますような感じもありました。でも今は、こうなったら子育てに集中しよう、という感じで切り替えてますね」

 そう語るのは、飼育員の李さんだ。

オランウータンの凄すぎる「共感能力」

「好奇心旺盛な彼らはガラスの向こうからお客さんのことを本当によく見ています。毎日見にきてくれるお客さんもいましたから、そういう方たちがこれだけ長い時間こないということは、何か普通じゃないことが起きている、ということは、はっきり理解していると思います」(同前)

 森の賢人とも称されるオランウータンだが、彼らを担当するようになって8年という李さんによると、その人間に共感する能力は、私たちの想像をはるかに超えている。


レンボーと李さん 

 例えば、レンボーが2月に赤ちゃんを出産したときのこと。出産直後に李さんたちがチェックしたかったポイントは、(172時間以内に授乳するかどうか(その時間を超えると、人工飼育に切り替える必要がある)(2)赤ちゃんがオスかメスか、だったというが――

「そんなことを考えながら、僕が顔を出した途端に、赤ちゃんを抱えて連れてきて、赤ちゃんの足をバッと開いて、こっちに見せてきたんです。ほら、男の子だよとばかりに。

 たぶん前回の出産で、僕たちが赤ちゃんの性別をチェックしようと、一生懸命のぞきこんでいたのを覚えていたのかもしれません。で、それが終わると、すぐにおっぱいをあげはじめた。10分もしないうちに、こっちがやりたかったことはすべて終わってたんです」(同前)


レンボーと赤ちゃん 

 筆者が李さんの話を聞いている間も、レンボーは赤ちゃんを抱えて、ガラスの最前列でカメラを構えるカメラマンの前にやってきた。薄暗い室内での逆光のためレンボーの表情さえ見えずにカメラマンが苦労していると、レンボーが突然、白い歯をみせた。「それで撮れました。もしかして、わざとそうしてくれたのかも……」とカメラマンは語るが、李さんも「(歯を出すのは)ちょっと珍しい」と驚いた。その後はカメラマンと〝変顔〟勝負となった。


カメラマンと変顔勝負中のレンボー 

 そういう彼らだけに、李さんたちもこの休園期間中に細心の注意を払っている。

 「例えば、毎朝、ブドウを1粒ずつあげるというようなルーティンはすごく大事です。今日も安定した一日が始まるよ、というメッセージになるから。一方で、その安定した一日の中にちょっとした変化だったり刺激だったりを加えるようにしています。例えば、いつもは皮のままあげているニンジンの皮を一部剥いてみる、とか、エサを遊具のいろんなところに隠してみる、とか、あるいは、わざと何もしないで放っておく、というのも刺激になります」(同前)

  そのうえで最後に李さんは、こう語った。

 「やっぱりいつもと違うという違和感ははっきり感じているし、きっと不安もあるはずなんです。だけど彼らは状況の変化を受け入れて、それに対応して、生きているんですね。その点は、僕ら人間のほうが学ばされます。とにかく再び開園した日に向けて、今できる限りのことをちゃんとやって、あとは受け入れるしかないんだよな、って」

  動物園に子供たちの歓声が戻ってくるのはいつになるのか、まだ出口は見えない。だが動物たちはそれぞれのやり方で、その日が来るのを、じっと待っている。

 

 その日が来るのを、じっと待っている

撮影/伊藤昭子

 世界各地の動物園でも休園をしている処も多いかもしれませんね。

大勢の人が集まる場所が「武漢ウイルス」問題で当地に於いて2月に北海道独自の緊急事態宣言が出されたのを受けて、31日から31日までの1カ月間、すでに一度休園しており、41日から再開園したところで、再び休園となってしまった。いっとき世間をにぎわせている「武漢ウイルス」から離れて息抜きも必要かもしれませんね?

皆さんが来園できないので休園中の写真を見ても判る通り皆んなの顔を見られないので面白くない事は動物園の彼らも同じです。

 二十四節気と七十二候で言われている511日からは、七十二候「蚯蚓出(みみずいずる)と言われる通り暖かくなったこの時期は、ミミズが地上に這い出してくる頃。ミミズ(蚯蚓)は良い土作りには欠かせない存在ミミズは土を掘りながら移動するので、動けば動くほど地中の土は掘り起こされます。さらに、ミミズの通り道は空気や水の通り道ともなるため、通気性が良く、地中深くまで水が行き渡るようになるのです。ミミズにとっては、ごく普通に生活を送っているだけかもしれませんが、私たちにとっては、植物を植えるにはもってこいの良い土が着々と作られるわけです。

「俺っち」の思いと「父つぁん」の悲観的な毎日採り上げる「武漢ウイルス」問題とは違う話題なので楽観的な「俺っち」とは違うので、面白いと思います。

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