2019年10月18日金曜日

1.核のごみ、小泉純一郎の放言はここがおかしい


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15日のネット報道で原子炉問題を採り上げていて居ましたが、世界の原子炉状況と日本の対応を東京工業大学奈良林直名誉教授が話されて居ました。
電気は今の生活に欠かす事のないモノであることが分かっています。
其の電気を作る方法は何なのでしょう?平成23年(2011年)311日の東日本大震災を経験した日本は原子炉の危険に時の政権担当の菅首相が出身大学で専攻学部が東京工業大学理学部に入学、一年後に応用物理学科へ進学。在学中は学生運動にのめり込んで.学園騒動の走りを経験してどれ程学業に打ち込んだのでしょうか?
東日本大震災で福島原子炉が冷却水の電源が津波で遮断。
冷却しなければ原子炉が暴走するとされて、国民の不安が増幅されるのが恐れて菅首相が採った政策は他の場所に設置された原子炉の停止要請を断行、そのごからすでに8年程の間に遅々として出来る事は無かったのでしょうか、今となって、その当時半年くらいで原子力規制委員会の委員長 田中俊一氏が結果を出すと言って居たのに四年後に平成279月には川内原子力発電所1号機が稼働を再開しましたが、原子力発電所の審査は日々続いており、これまで12機の原子力発電所の審査が終わり、現在5機の発電所がやっと稼働するに至っています。

審査はまだまだ続きますが、原発の再稼働は、現在の更田委員長以下商業用原子力発電所 57基(国内に設置された稼動歴のある原発)、日本の危機感が未だに稼働の原子炉を廃棄に向かって居る内に201607月の記事で中國は世界一の原子力発電大国を目指して爆進中の中国で、安全性を度外視した「ゴリ押し稼働」の一端が明らかになった。

 広東省台山市では、中国国有の中国広核集団とフランス電力の合弁による「台山原発」が新たに建設されている。同原発が擁する2機の原子炉は、アレバNP、フランス電力、シーメンスが共同開発したEPR(欧州加圧水型炉)と呼ばれる新型だが、これがいわくつきなのである。

 20154月、アレバNPが行った圧力試験で、EPRの屋根と底の部分に脆弱性が見つかったのだ。これにより、採用を決めていたフィンランドとフランスの原発建設計画が中断している。

 ところが、台山原発では建設を続行し、2機とも完成させたのだった。
20163月に開催された全国人民代表大会(全人代)で採択された第13次経済5カ年計画では、2020年までに原発による発電量を5800万キロワットに増加させることが盛り込まれた。

現在の2倍以上に相当するこの発電量を実現するためには、年間78基を新たに稼働開始させることが求められる。さらに30年までには、中国は原発の稼働数と発電能力の両面で世界一となるとみられているが計画では200基程設置らしい。

 これほどまでに原発を推進させる中国には、れっきとした魂胆がある。広東省地方紙の社会部記者によると、「国内の電力確保ももちろんだが、中国政府はそれ以上に原発輸出ビジネスを見据えている。すでにイギリスやルーマニアへの原子炉輸出が決まったが、現在もさらに多くの国と商談中」という。

 国の政策に逆らうことのできない中国では、問題が発覚しながら稼働へと進む台山原発に異議を唱える者はいない。しかし、同原発からわずか130キロで、有事の際には巻き込まれる可能性がある香港では、市民団体らによる反対運動が展開されている。これに対し中国広核集団側は、「稼働までには数年にわたっての十分な安全検査を行う」と答えた。

 ところが、香港独立系メディア「傳真社」は、その言葉がでまかせであることを暴露している。2016526日付で、「中国側が、最低2年は必要とされる安全検査を1年未満に短縮し、来年中に原発を稼働させるよう現場に要請した」という、同原発の建設に関わるフランス人技師の証言を伝えたのだ。

 問題が指摘されている新型原子炉を、十分な安全検査を経ないまま稼働に踏み切ろうとする危険極まりない姿勢が明らかになったわけだが、これも氷山の一角だろう。中国では現在、計31基の原発が稼働中で、さらに23基が新設中だが、安全性においてはいずれも同様の状況であるとみられている。
(文=牧野源)

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核のごみ、小泉純一郎の放言はここがおかしい

「原発は再稼働させれば核のごみが増える。最終処分場が見つからないなら、すぐゼロにした方がいい」。今や「脱原発」の急先鋒となった小泉純一郎元首相。原発は善か悪か。お得意の二元論で物議を醸し、反対派からは拍手喝さいを浴びるが、では小泉さんにお尋ねしたい。行き場を失った核のごみはどう処分すればいいのですか?

エネルギー 原発 『奈良林直』

「原発はトイレなきマンション」のいい加減な批判に徹底反論する!
奈良林直(北海道大学大学院特任教授)

 小泉元首相が、高レベル廃棄物の埋設処分を行うフィンランドのオンカロに行ってから、自分のシンクタンクへの寄付を断られた腹いせとのうわさがあるが、「こんなもの出来っこない」とばかりに高レベル廃棄物の処理を困難視して、いきなり脱原発を唱えだしている。しかし、素人の考え休むに似たりである。

 小泉元首相の知識の想定外と言えるほど、我が国も世界の技術も、ずいぶん進んでいる。原発の議論をすると、必ず放射性廃棄物の問題を持ち出してくるが、フィンランドやスウェーデンなどはかなり着実に技術開発を進めて、国民への理解も進んでいる。原発は「トイレなきマンション」だとか、「廃棄物を地下深くに埋設し、10万年もの間、保管しなければならない。これは子孫に対する冒涜だ」と批判されているが、まず、このあたりの誤解をわかり易く解説する。この点を明確に説明し、これが技術的に解決できると示すことが、原発に対する理解を得るためにも必要と思う。

 使用済核燃料の処理法は、4つある。まず、キャスクという容器に使用済み燃料を入れて、そのまま保管する方法と、再処理してプルトニウムとウランを分離し、メルターという装置で電気を流してガラスを溶かし、高レベル廃棄物を均一に混ぜて、キャニスターというステンレス製容器に流し込んで固化体するもの、そして、高速炉で毒性の高いアメリシウムなどを消滅させてから、ガラス固化体にする方法がある。保管期間でいうとが10万年、が2万年、が300年となる。政府が「もんじゅ」を廃炉にすると言っているが、これは世論迎合もいいとこで、まったくの誤りだ。



高速増殖原型炉もんじゅ=福井県敦賀市

 「もんじゅ」の役割は人類2500年のエネルギーを供給可能とする技術開発と、高レベル廃棄物の削減と保管期間の大幅短縮になる技術の2つがあり、まさに一石二鳥の優れた技術で、既に技術的には十分実用化可能な範囲にある。は、加速器の中性子ビームで、高レベル廃棄物を無害化するもので、現代の科学技術を持ってすれば、原理的に可能であるが、ビームを発生する装置とその運転コストを考えると、捨てるゴミに大金をつぎ込むことになり、経済性が全くない。

 中性子ビームで無害化するには、核融合炉が実用化する100年後くらいまで待っていればよい。核融合炉のブランケット(毛布)として、外周に並べておいて核融合反応で漏れてくる中性子を使えばよいのだ。いずれ人類の知恵が解決する。
 なぜ、我が国の使用済燃料の再処理技術の開発に時間がかかったかについて説明する。原子炉の中で燃料が燃えていく間に白金族というプラチナの親戚みたいなものがたくさんできる。それらは不溶解残渣(ざんさ)としてメルターの下の方に沈殿してたまってしまう。メルターは電気を流してガラスを溶かす(メルトさせる)装置である。ここに電気を通すと白金などの金属のほうに電気が流れてしまって、ガラスが均一に溶けない。このことが安定的な運転ができなかった最大の理由である。

 フランスの再処理施設についていた不溶解残渣を取り除く沈殿槽を省略してしまったことがつまずきのもとで、気付いた時点で追加すべきであったが、国も地元自治体も「計画通り」の開発を要求したため、産みの苦しみとなってしまった。フランスの場合には、沈殿槽を使って白金を沈殿させ、残りの部分をガラスと混ぜる。ところが、日本ではコストダウンのため、この沈殿槽を省略してしまった。原子力研究開発機構の東海村の小型の研究施設では上手く行っていたのだが、大型化すると不均一になりやすいにもかかわらず、不溶解残渣と高レベル廃棄物の溶液を分離しないで、いっしょに投入するといういささか乱暴な処理装置にしてしまったのだ。

 沈殿槽を省略した形で計画書を出し国の認可を得ているので、後になって、やはり沈殿槽を設けたほうがよいとわかって、「日本原燃が沈殿槽を設置させてください」と言っても、地元も国も認めない。オリジナルの「計画どおりにやれ」というわけで、ずっと苦労しながら、試行錯誤を繰り返し、沈殿槽なしで白金も一緒に混ぜながら処理する技術の開発に何年もかかってしまったのである。

 次に、ガラス固化体がなぜ良いかについて説明する。鉛ガラスという放射線の遮蔽能力の高いガラスがあるが、これは金属の鉛を高温のガラスに均一に混ぜてできたやや黄色の透明なガラスである。鉛が均一に溶け込んで透明になったガラスなので、放射線の遮蔽能力が高く、放射能が非常に高い施設の窓ガラスに使われている。この鉛ガラスの鉛の代わりに、高レベル廃棄物や不溶解残渣をガラスに溶かし込んで「キャニスター」と呼ばれるステンレスの容器のなかに流入させる。透明なガラスがステンレス容器のなかで固まり、極めて安定した「ガラス固化体」ができる。

 フィンランドやスウェーデンでは、使用済み燃料をそのままステンレスや銅のキャスクと呼ばれる容器などに密閉して、地下300m以下の深地層に保管するが、使用済み燃料の被覆管などの腐食が進むと、キャスク内に放射性物質が漏れだし、キャスクも次第に腐食していくので、途中で掘り返せるようにとの要求もついてしまった。ウランの鉱脈レベルにもどるまで10万年かかるので、その間の保管に一抹の懸念があるという主張だ。

 そもそも高レベル廃棄物は、最初は放射能が非常に強いのであるが、再処理して、半減期の長いウランやプルトニウムなどを取り除くと40年で千分の1、150年で1万分の1になる。8百年で10万分の1、 3千年で百万分の1である。いつまでも減らない地球温暖化ガスと違って、どんどん減衰して毒性が低下していくのである。それでも、ウラン鉱石と同じレベルになるのは2万年といったオーダーになるから大変だが、300年ぐらいなら、江戸時代からある老舗もあるので、ガラス固化体もきちんと管理できると思う。空冷であれば、すでに鉄筋コンクリートの建屋のなかで、安全に保管されている。

 私は1千分の1になるまでの40年間で、しっかり方向性と地元理解を得るように議論すべきと思う。その議論をしながら、再処理と高速炉の技術を堅持して、埋設処分の技術をしっかり開発するのがよいと思う。

 高レベル廃棄物の埋設処分場の候補地の選定も必要である。筆者は、スウェーデンの岩盤研究所ASPO(エスポ)を訪問した。使用済み燃料を収納した大型トレーラーがらせん状のトンネルをぐるぐる回りながら、地下450mまで降りていける。地下には、トンネルが枝分かれしていて、大きなキャスクを岩をくりぬいた穴に差し込んで、岩石と粘土で蓋をする。このための大型のマシンがすでに開発されている。我が国のトンネル技術とロボットなどの遠隔操作技術を以てすれば、今、すぐにでも建設が開始できる。



使用済み燃料を入れた容器をトンネルの穴に挿入する作業マシン=スウェーデンの岩盤研究所

 日露平和条約を締結したら、北方領土を経済特区とし、長年の運転実績があるロシア型の高速炉を建設する。日本に向けて送電するとともに、高レベル廃棄物の削減と保管期間の短縮を可能としたうえで、高レベル廃棄物の埋設処分場も建設すると良い。六ケ所の再処理施設とも比較的近いし、高速炉の使用済み燃料を処理する第2再処理工場を建設するのも良い。福井県にはシンもんじゅを建設し2つの炉型で、徐々に高速商業炉の稼働を高めていく。


 高速炉は我が国の年間電力売り上げ20兆円を2500年にわたって供給できるので、5万兆円(5京円)の価値がある技術開発である。高レベル放射能を減容して、保管期間を大幅低減できる。我が国の骨太の活力ある社会の未来への存続に向けて1兆円や2兆円の投資にガタガタ言うなと言いたい。冷静に考えれば、全て実現可能である。

日本に原爆が2回目の被爆地の長崎市で本日は74年目の平和記念式典が行われましたね。
確かに世界は核使用の危険が高まって居るようですが?どこの国なのか。


「俺っち」には判らないけれど、「父つぁん」は中國の原子炉建設に邁進して居る背景が日本に於いての対応とは真逆で心配して居るよ!

抑止力を取らないで、説得だけで抑えられるのか?若者にとっての研究意欲を削いでいる事や政権の問題点は、彼らが原子炉建設や増設を拒否して変えてしまったことである。

 問題が指摘されている新型原子炉を、十分な安全検査を経ないまま稼働に踏み切ろうとする危険極まりない姿勢が明らかになったわけだが、これも氷山の一角だろう。中国では現在、計31基の原発が稼働中で、さらに23基が新設中だが、安全性においてはいずれも同様の状況であるとみられている。

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