今日の話題は路傍の花の説明を採り上げますので自然を感じて下さいね。
言われなくても今日の寒さは半端じゃ無い?
皆さんに於いては公園や植物園の植わっている植物に愛でると云う事を喜びと感じて居ますか?
と思いますので「俺っち」の季節感に寒さが身に応える季節を見て於きたいので採り上げて、と言って「父つぁん」に調べて貰いました。
この時期は小寒から立春までを「寒の内(かんのうち)」と言って、この期間が一年で最も寒い時期とされています。
その寒さにもメゲズにヒッソリと頑張る我々にも名前も判らない花や植物に詳しい人の話です。
「やけに植物に詳しい僕の街のスキマ植物図鑑」瀬尾一樹さんインタビュー 足元に広がる魅惑の雑草世界
https://book.asahi.com/article/14109155?cid=asadigi_rnavi_book
文:篠原諄也
人気の植物系ツイッターアカウント「やけに植物に詳しい悟空」(@kusaiyajingoku)の中の人、瀬尾一樹さんが初の著作を刊行しました。タイトルは『やけに植物に詳しい僕の街のスキマ植物図鑑 』(大和書房)。コンクリートの隙間やフェンス沿い、空き地などに生えている雑草のマニアックな豆知識を紹介しています。スミレ、ヨモギなど誰もが知っているものから、カラスビシャク、ワルナスビなどあまり馴染みのないものまで。雑草の世界を「家から半径100メートルに広がる宇宙」と表現する瀬尾さんに、その魅力についてうかがいました。
お話を聞いた⼈
瀬尾一樹(せお・かずき)
1994年、埼玉県生まれ。樹木医・インタープリターとして、都内を中心に自然の魅力を発信する活動をしている。街中に生える路傍雑草とよばれる植物や、木が備え持つ、自身の体を支える仕組みに興奮する。(プロフィール画像は落合恵さんのイラスト)
雑草の不安定でスリリングな生き様
――街のスキマ植物の魅力とは?
どこにでも生えているけれど、奥が深いところです。植物園や高山に行ったら、世界でそこにしかいない珍しい植物が見られる。でも街の植物はどこでも見られるからこそ、何回も出会ってその度に新しい発見があります。見慣れたいつもの景色が、新しいものに塗り変わっていくんです。
マツバウンラン、チチコグサモドキ、ハハコグサ、トキワハゼ...。ほんの小さな一画にも植物の多様な「宇宙」が広がっている
――どんな新しい発見があるのでしょう?
同じ植物なのに見た目が全然違うことがあります。その場の環境に応じて姿を変える「可塑性」という性質によるものです。たとえば、タンポポに似たノゲシは、大きくなると1メートルを超えることがあります。でも、道端の小さな隙間で数センチだけの高さで生えていることがあります。
ノゲシの花
単に小さいほうが生きていくのに都合がいいこともあると思いますが、冬までに枯れてしまう草の場合、どういう形であれ一粒でも種を残そうとする。本当は大きくなったほうがたくさん種を残せるんだけど、それができなそうだと小さいまま成熟して最小限でも残そうとするんです。そんな違いを見ながら「普段見ていたこいつがこんな姿になるんだ!」と驚きがあります。
――そもそも雑草の定義とは?
ちゃんと決まった定義はないんですが、おおざっぱに言えば「人の土地に勝手に生えてくる、ジャマな植物」でしょうか。でもこれは人間目線で考えた見方です。生物学的な見方だと、周りの環境が安定せず、頻繁に変化するような場所に生える草ですね。それが先ほどの「可塑性」の話ともつながっています。雑草の不安定でスリリングな生き方を表していると思います。
オオイヌノフグリ、ナガミヒナゲシ、ハルジオン、チチコグサモドキ...。多くは春に花を咲かせるまで待機しているという
――本書は特にどういう植物を選びましたか?
本当にどこにでもある草を選びました。道を歩いていて、ぱっと目に入るもの。新宿西口のようなコンクリートジャングルでも見られるものです。コンクリートの隙間、植え込みの陰でも、土さえあれば生えている。そういう植物に加えて、街中で見られる中でも特に色が目立つ、形が面白い植物もピックアップしました。
――特に好きな植物はありますか?
ネジバナが好きですね。ランの中で最も身近と言えるもので、植え込みの隙間によく生えています。小さい花がねじれてついている、ビジュアル的に凄く面白い形をしています。花の一個一個を見てみると、強くねじれているものから、まったくねじれていないものまであるんです。
ネジバナ
そのねじれ方によって、ミツバチなどの虫の行動が変わります。ねじれの弱いものは、花全体が目立って虫がきやすい。ただ、次々と訪れるため、自家受粉をしてしまう可能性が高くなります。一方、強くねじれていると、花は目立ちづらいものの、その分自家受粉の可能性が少なくなります。それぞれねじれ方にメリットとデメリットがあるんです。
(※自家受粉は同じ個体で受粉するため、確実性は高いが遺伝的多様性は低下する。他家受粉は他の個体と受粉するため、確実性は低いが遺伝子の組み合わせに多様性が生まれる)
このネジバナが街中のコンクリート上に立ったポールの根元に生えていたことがありました。ネジバナは特定の菌がないと生きられないのですが、小さな植物が2、3株生えているような小さな隙間だけでネジバナの生きていく環境が出来上がっていて感動しました。
植え込みの奥深くまで入り込む瀬尾さん。公園でお爺さんに「何をしているの?」と話しかけられることもある
ツイート拡散に「動悸が止まらなかった」
――最初に植物に関心をもったのはどんなきっかけでしたか?
20歳の頃に地域でクローバーを探す行事に参加したんですよ。そこでカタバミという、クローバーによく似た植物がいて。クローバーは葉っぱが丸い形で、カタバミはハート型なんです。その違いが面白いなと思いました。『色で見わけ五感で楽しむ野草図鑑』(ナツメ社)などの植物図鑑を読むようになりました。
カタバミ。葉っぱがハートの形をしている
クローバー。葉っぱが丸い形をしている
好奇心が強い性格なんですよね。もう全部知りたいと思ってしまう。図鑑を読んで街に出ると、分かるものがどんどん増えていく。そして同じくらい、謎が深まっていく。先ほどのお話のように、同じ種類でも姿形が少しずつ違ったりする。花や実の形が違う。毛の生え方が違う。そこでさらに調べて...の繰り返しでした。
――ツイッターのアカウント「やけに植物に詳しい悟空(@kusaiyajingoku)」は、13万以上のフォロワーがいますね。ドラゴンボールの悟空の口調でディープな知識をコミカルに紹介しています。ツイッター発信を始めたきっかけは?
もともと植物をどう発信したら面白いかを考えていました。ネットで悟空の喋り方の真似をすることがあるじゃないですか。ふと植物と組み合わせたら面白いかなと思ったんですよ。有名人のツイートの写真に写り込んでいる草の紹介などしようかなと考えていました。
2019年の8月末に発信を始めたんですけど、反響が大きくて。フォロワーは一気に増えて、開始1ヶ月で約9万人になりました。いとうせいこうさんがリツイートしてくださったのが大きかったです。一気に3万人くらい増えましたね。
ヤブガラシの花。観察しがいのある情報量多すぎ植物。花だけで異なる三種、オレンジの花びらのあるもの・ないもの、ピンクのものがある。『やけに植物に詳しい僕の街のスキマ植物図鑑
』より。
――どんなツイートでしたか?
イヌマキという植物の実があるんですが、赤い部分はおいしいんですが、青い部分は毒があるんですよ。食べられるかどうか質問があったので「おめぇあぶねぇとこだったな!」「多分おめぇが食ったのは赤ぇ方だろうな!オラもこの実、形もうまさもでぇ好きだぞ!」とツイートしました。かなり拡散されて、6.2万いいねに2.7万リツイートになりました。ずっと通知が入ってヤバかったです。動悸が止まらなかったです(笑)。
生活を豊かにしてくれる、友達のような存在
――雑草を見ていて、人間が学ぶことはありますか?
雑草の生き様からは学ぶことが多いです。厳しい環境でも柔軟に姿を変えて、花を咲かせて芽をつける。子孫を残す目的だけは失わずに生きている。それで何億年も命を築いてきたんだなと思います。目的を一個に据えて、そのための方法を考える。そういう戦略は人間も学べるような気がします。
オニタビラコ。タンポポに似ている。春には時々奇形のように茎がねじまがって膨らむことがある。中に菌が住む浮腫病のため。『やけに植物に詳しい僕の街のスキマ植物図鑑
』より。
――植物の名前や豆知識を知ることは「ムダ知識」だけれど、その先には新しい世界が広がっているとされていましたね。
ビジネス書に書かれているような、すぐに役に立つスキルではありません。でも間違いなく、生活は豊かになると思います。見える世界が一変して、自分の知らない世界に行ける。専門の学校で学ばなくてもいい。さらに植物から虫に関心を持ったりと、別の興味に繋がることもあると思います。
アメリカフウロ。種の部分が勢いよく持ち上がり、ハンマー投げのように放り投げる。『やけに植物に詳しい僕の街のスキマ植物図鑑
』より。
――街のスキマ植物は「友達」のような存在とのことですが、一生付き合っていきますか?
そうですね。知識は財産だと思っていて。本のタイトルに「やけに植物に詳しい僕」とあるけれど、まだわからないことがたくさんあります。出会ったことのない街の植物もいっぱいいるし、一生かけても見尽くせないと思っています。本当に知れば知るほど、楽しくなるものです。これまで雑草に関心がなかった方も、駅まで歩く道でちょっと下に目線を向けてみて、たくさんの植物たちと出会ってほしいです。
文中のかそ‐せい【可塑性】 の解説
固体に外力を加えて変形させ、力を取り去ってももとに戻らない性質。塑性。
日本の季節感は常夏や厳寒の国もあって丁度良い位置に日本があります。
世界の諸国と違って四季がハッキリとしていて「春・夏・秋・冬」を更に一つの季節をその時々に路傍の花を愛(め)でています。
小寒から立春までを「寒の内(かんのうち)」と言って、この期間が一年で最も寒い時期でも可憐な花を咲かせている場面を街の隙間植物は「友達」のような存在と言っています。
今年は世界的な脅威?の「武漢ウイルス」問題でソーシャルディスタンスやらリモートワークで家の中に閉じ籠っている事が多いので昔からの季節感がゆっくり味わえない時の昔の仕来たりや知恵を考えて見るのも好い。その様な時に人と会わずに図鑑を片手に路傍の花に話しかけても良いのではないでしょうか?
「父つぁん」の知っている人に野中の植物に詳しい人がいるので
「俺っち」も植物図鑑を持って名前をチェック位遣りたいけれど鉤爪でもめくれれば名前を知る事が出来るんだけれど?
「父つぁん」のお袋さんがこの時期に良く作ってくれた「蕗味噌」の蕗の薹(ふきのとう)は、早春を代表する山菜です。野生のものを見つけられればすごくラッキーですが、食材として店頭に並ぶので手軽に入手できます。雪解けを待たずに顔を出すので、ふきのとうの天ぷらは人気のメニューですが、作りおきでき色々な料理に使えるふき味噌もおすすめ! ご飯もお酒もすすむほろ苦い春の味で、作り方も簡単です。でも初春の出会いとして1月のチェックポイントにあげておきます。蕗味噌の作り方は1月20日 Bloggerへ記事を投稿してありますので調べれば簡単に作れます。
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