「GAFA」の一角を為すGoogleに労働組合の結成?
米グーグルの共同創業者ラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏は1998年にカリフォルニア州の友人宅のガレージでグーグルを創業。現在の親会社はアルファベットとして2015年、巨大企業となったグーグルの企業活動を「よりクリーンで信頼できるもの」にするために設立された。
近年ではインターネット事業の枠を超え、自動運転技術などにも進出している。ペイジ氏とブリン氏はアルファベット創業と共に、同社の経営者となっていた。
世界に君臨してまだ20年ほどで若い?企業活動なのに、未(いま)だに労働組合が無かったんですね?
グーグル親会社の従業員、初の労働組合を結成 米ハイテク大手で異例
https://www.bbc.com/japanese/55540766
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グーグルの有名な人工知能(AI)・倫理研究者だったティムニット・ゲブル氏の解雇をめぐり、激しい抗議が巻き起こった。写真は2018年のもの
米グーグルの親会社アルファベットの従業員200人以上が、アメリカのハイテク大手としては異例となる労働組合を結成した。同労組が4日に発表した。
アルファベット労働組合は、アルファベットでの差別的な労働慣行や、オンライン上でのヘイトスピーチなどの問題への対処方向に関する懸念を表明できるよう、従業員により強力な権限を与えることになると説明した。
同社スタッフは近年、ストライキなど抗議行動を起こしていた。
グーグル側は「全従業員と直接向き合っていく」とした。
「我々は常に、当社の従業員にとって協力的でやりがいのある職場作りに懸命に取り組んできた」と、カラ・シルヴァースティーン人事担当ディレクターは声明で述べた。
「当然、当社従業員には我々が支持する労働権が与えられている。しかし、これまで常に取り組んできたように、我々は今後も当社の全従業員と直接向き合っていく」
グーグルをめぐっては先月、有名な人工知能(AI)・倫理研究者の解雇をめぐり、激しい抗議が巻き起こった。ティムニット・ゲブル氏はグーグルが「少数者を沈黙させようとする」と批判する社内メールを書いたことが、解雇の理由だとしている。
全米労働関係委員会(NLRB)も最近、労働組合を結成しようとしたことを理由に、同社が複数の従業員を不当に解雇したと判断していた。
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グーグル従業員は2018年、性的不品行疑惑に対する同社の対応をめぐりストライキを起こした。写真は同年のグーグル本社でのストライキの様子
従業員は同社のAI技術を活用した米国防総省の計画「Project Maven」や、性的不品行疑惑をめぐる同社の対応をめぐっても反発している。
「この組合は、グーグル従業員が長年にわたり、勇気をもって団結し組織化してきた成果だ」と、プログラム・マネジャーのニッキ・アンセルモ氏は声明で述べた。
「『実名』ポリシーと闘い、Project Mavenに反対し、セクハラをした役員に対する数百万ドルもの不当な支払いに抗議してきた。これを通じて我々は、自分たちがまとまって団体として行動すれば、アルファベット側は反応するのだと、身をもって経験してきた」
「新しい組合は、世間の注目が薄れた後でも、アルファベット従業員に共通する価値観を会社が尊重するよう、持続的な枠組みを提供するものだ」
アルファベット労組はソフトウェア・エンジニアによって組織化されたものだが、派遣社員や契約社員、役職に関係なく、アメリカとカナダの同社従業員全員が加入できる。
より大規模な労働組合「米通信労働組合」(CWA)と提携しているが、連邦政府からの正式な承認を求めていないことから、交渉能力は限定的だ。
アルファベット社では従業員13万人以上(昨年9月時点)と、ほぼ同数の請負業者や派遣社員などが働く。新労組に現在加入しているのは、その一握り。
組合員になると、自分の給与の約1%を組合費として納めることになる。
「我々はアルファベットを、自分や自分たちの社会に影響を与える決定について、労働者が有意義な発言権を持てる会社にしたいと思っている」と、労組の設立者たちはツイートした。
(英語記事 Google workers form tech giant's first trade union)
日本と米国を比較すると労働組合の趣旨が大分(だいぶ)違う様に思いますね。
経営者側と従業員側が対等に要求や改善して欲しい問題を話し合う事が有るのかな?と、思っていました。
でも、1.7%のAlphabet労働組合は従来の労組と比べ少々変わっている。現在の加入者はAlphabetの従業員13万2121人のうちわずか227人。他国の国民に比べるとAlphabetでの差別的な労働慣行や、オンライン上でのヘイトスピーチなどの問題への対処方向に関する懸念を表明できるよう、従業員により強力な権限を与えること
しかも、Alphabet傘下企業で働く労働者の半数以上が契約業者であり、それゆえに彼らは多くの福利厚生が受けられていない点もあって、従来の組合活動とは違うようです。
グーグルとアルファベットの従業員が労働組合結成を模索中
by Megan
Rose Dickey (@meganrosedickey)
Google(グーグル)とAlphabet(アルファベット)の従業員200人以上のグループが、組合を結成する取り組みを発表した。Communication
Workers of America Union’s Campaign to Organize Digital
Employees(CODE-CWA、アメリカ通信労働組合のデジタル従業員組織キャンペーン)のサポートを受けて、Alphabet Workers Union(Alphabet労働組合)は従業員と契約労働者の両方に門戸を開くことを模索している。
これまでに227人が労組支援に署名し、組合費として年俸の1%を払うことを約束した。署名した労働者の多くがサンフランシスコ・ベイエリアのオフィスに勤務していて、1人はケンブリッジの勤務だ。
しかし明確にしておくと、Alphabet労働組合は従来の労組と比べ少々変わっている。現在の加入者はAlphabetの従業員13万2121人のうちわずか227人。Alphabet労組が意図するところは必ずしもAlphabet傘下企業と駆け引きができるようになることではなく、共通の目的に向かって一致して取り組むことだ。
「これは歴史的なことです。主要テック企業におけるテックワーカーによる、テックワーカーのための初の労組です」とグーグルでソフトウェアエンジニアとして働くDylan Baker(ディラン・ベイカー)氏は声明で述べた。「我々は代表を選び、民主的に決定を下し、費用を払い、そして会社に自分たちの意見を反映させたいと望むグーグルの全労働者が労組に加入できるようにするためにスキルを持つ幹事を雇います」。
Alphabet労組は、Kickstarter(キックスターター)やGlitch(グリッチ)のようなテック企業での2020年初めの労組結成に続くものだ。加えて、ピッツバーグのグーグルと契約しているHCL Technologies(HCLテクノロジーズ)の労働者とベイエリアのテック企業カフェテリアワーカーも2020年に労組を結成した。
「労働者の産業があります。労働者の新世代、特にテックとゲームの業界においては若い人が急激に増えています」とCODE-CWA組合幹事のWes McEnany(ウェス・マクアナニー)氏は、なぜテック企業に労組が増えているのかについてTechCrunchにこう述べていた。「一部の人は、本当に悪いことをしている企業で働いてかなり儲けています。彼らは、もういい加減にしろ、というような社会的地位にいると思います」。
グーグルは過去数年、多くの労働問題を抱えた。グーグルでのストライキ実行、ストライキ組織者に対する報復措置の報道、Timnit Gebru(ティムニット・ゲブル)博士の最近の退職などがあり、グーグルの労働者が取り組みを公式なものにすることに決めたというのは驚きではなない。
プレスリリースの中で労働者たちは、Alphabet傘下企業で働く労働者の半数以上が契約業者であり、それゆえに彼らは多くの福利厚生が受けられていない点も指摘した。加えて、ハラスメントで訴えられた幹部にかなりの額の退職金が支払われた件や、軍のドローン技術など政府との契約の一部も問題視している。
一方、全米労働関係委員会(NLRB)はちょうど先月、グーグルが労働者を調査し、広範に干渉し、そして全国労働関係法によって保障されている権利の行使を抑制することで全国労働関係法に違反したとしてグーグルを提訴した。
NLRBはまた、「従業員が労組を結成、加入、サポートしたり、他の保護された言動に従事する」ことをグーグルが思い止まらせていたとも主張している。
そうした主張は労働者が組合を結成したい理由だ。ただ、彼らは現在、労働条件について集団で話し合う法律上の権利を持っていない。
従来のプロセスでは、次のステップはAlphabetからの承認を模索することになるだろうが、これは難しい。Kickstarterの労働者が2019年にKickstarterに承認を要求したとき、労働者の大半が労組をサポートしていたにもかかわらず同社経営陣は却下した。承認するどころか経営陣はNLRBと正式な選挙を行うよう強制した。これを受けてKickstarterの労働者は職場をボイコットしたが、Kickstarter労組は発足してから承認されるまでにおおよそ10カ月かかった。
TechCrunchへの最初の声明に続いて出した2つめの声明文の中で、グーグルの人事担当ディレクターKara Silverstein(カラ・シルバーステイン)氏は次のように述べた。
「我々は、協力的でやりがいのある職場づくりに常に懸命に取り組んできました。従業員はもちろん当社が支持する労働の権利を有します。しかしこれまでそうしてきたように、今後も全従業員に会社が直接関わります」。
Alphabet労組は正式に承認されればCWA Local 1400に属する。
「この労組結成は、グーグルワーカーによる何年にもわたる果敢な取り組みの結果です」とグーグルでプログラムマネジャーとして働くNicki Anselmo(ニッキ・アンセルモ)氏は声明で述べた。「『実名』ポリシーとの戦いからProject Maven反対、セクハラをした幹部に支払われた言語道断の退職金への抗議に至るまで、我々が集団で行動したときのAlphabetの対応を目の当たりにしてきました。ニュースで騒がれた後でもAlphabet従業員が敬意を払われるよう、新しい労組は共有する価値観を確かなものにする持続可能な組織です」。
労働者たちはまた、労組結成を決めた理由を詳細につづった論説をニューヨークタイムズ紙に出している。
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次の記事はこの件に関して色々な処での解説がある様なので採り上げて於きます。
ネット上での遣り取りで既に米国の大統領選挙で両候補の発信する本音?の発言を世界の裏にいても覗けるTwitterに於いてトランプ大統領の発信をブロックした上に永久閉鎖に追い込まれてしまいました!
この様に、言論や動画のYouTubeに於いても、どの様な基準で忠告やブロックされるのかを運営している処に問い合わせても投稿した人には良く判らない基準で規制されている?
言葉汚く罵っている人の事には寛大?で意見を言うのであれば「発言の自由」や「表現の自由」を行使する様に問題点で言論の礼儀を守って意見で戦って欲しいと思います。
記事 Ledge.ai
グーグル社員200人超が労働組合を結成 AI活用などに意見
https://blogos.com/article/508877/
画像はUnsplashより
現地時間2021年1月4日、米グーグル(Google)などアルファベットの社員200人超が同社初の労働組合を結成したことを発表した。
日本経済新聞の報道によると、労働組合は雇用や賃金の問題だけではなく、経営陣が人工知能(AI)を活用する場面などでも、倫理的に行動するように求めていくという。
英ガーディアンの報道によると、グーグルのエンジニアであるアレックス・ゴロワラ(Alex Gorowara)氏は労働組合を結成に際して、グーグルで務めてきた5年間で同社がかつての倫理観を失ったことに幻滅していると話したとのこと。
グーグル、研究者たちにAIを肯定的に論じるように指示か
グーグルと言えば、倫理的AIチームの共同リーダーを務めるティムニット・ゲブル(Timnit Gebru)氏が現地時間2020年12月2日、自身のTwitterアカウントで、同社に解雇を通告されたと明らかにしたことが大きな波紋を呼んだばかりだ。
関連記事:グーグル、著名なAI研究者が突然の解雇「チームを愛し続ける」決意を明らかに
また、現地時間2020年12月23日には、グーグルのAI研究において、同社に所属する科学者たちの論文の管理を強化し、同社の技術を肯定的に評価するように指示していた、と英ロイターに報じられた。
関連記事:グーグル、研究者たちにAIを肯定的に論じるように指示か
今後もグーグルと研究者たち、もっと言えば社員たちとの攻防は続くのか。今後の動向に注目したい。
AIでいろんな意見をチェックしていても進化の過程では判断して進化する為に過去のデータを与えられた条件から推論して行くと思われます。
あくまでも「父つぁん」の思い込みだけれど!
それにしても、中國のAIも与えられるデータは中國共産党にとって都合の良いデーターを基準になる方向へ導きかねない!
中国の管理社会にとっては都合が良い方向へ答えを出して行くのでしょう。
自由世界とは完全に乖離していくが、かなり我々の感覚とは掛離れたものになって行くのだろう。
世界のコングロマリット(複合企業。多種の業種・企業を統合してできた巨大企業集団のこと。)として「GAFA」も今の感覚では昔の感覚では有り得ないほどの彼らの出身国政府に中國共産党と似通った論法を使っている様に見えるのは「父つぁん」の考えですが、
「俺っち」もそんな感じ方を持っているんだけれどね。
安心出来ませんが「俺っち」も身近にはまだ自分の意見を持っていない人は「言論の自由と表現の自由」の意味を理解していない人は益々中國の覇権に目を向けていない人か、「GAFA」の考えに感染している様な人がいないと信じていますが?
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