今日の話題は狭い地球上の喧騒を離れて壮大な宇宙を覗いてチマチマした「日本学術会議」の宇宙と考古学者の研究結果を見させて貰えると勘違いして居たら、なんか違うようです。
今から910年も前に起こった日本の火山噴火の爆発で今回、12世紀のイングランドで観測された「暗い月食」が、北半球に一時的な寒冷化をもたらした噴火を裏付けたとする研究成果が発表されて居たんだそうです。
残された年輪や氷床のサンプルから得られた証拠と、古い文献に残された記録を関連付けることで、火山の噴火や太陽フレアなどが地球にもたらした影響を解明できることが判るんですね。
2020-05-06
天文 月食
910年前に観測された「暗い月食」は日本で起きた火山噴火が原因か
https://sorae.info/astronomy/20200506-darkmoon.html
松村武宏
年輪や氷床のサンプルから得られた証拠と、古い文献に残された記録を関連付けることで、火山の噴火や太陽フレアなどが地球にもたらした影響を解明できることがあります。今回、12世紀のイングランドで観測された「暗い月食」が、北半球に一時的な寒冷化をもたらした噴火を裏付けたとする研究成果が発表されています。
■浅間山の天仁噴火が暗い月食をもたらした?
月食のあいだ、月は地球の大気で屈折した太陽光によって赤銅色に照らされる(Credit: ESA/CESAR–M.Castillo)
月食は太陽、地球、月が直線状に並んだときに起きるおなじみの現象です。地球の影に入った月は見えなくなるわけではなく、地球の大気で屈折した太陽光によって、画像のように赤く照らされます。ところがアングロサクソン年代記のひとつであるピーターバラ年代記によると、1110年5月5日にイングランドで観測された月食では、月が完全に見えなくなってしまったといいます。その夜は一晩中澄んでいた空に星々が輝いていたとも記されており、雲によって月が隠されたとは考えにくいようです。
Sébastien
Guillet氏(ジュネーヴ大学)らの研究チームがグリーンランドと南極で採取した氷床コアおよび北米・欧州・アジアで採取した年輪を分析したところ、グリーンランドでは1108年~1113年にかけて火山の噴火にともなうとみられる硫酸塩の堆積があり、北半球における1109年の気温が通常よりも摂氏1度ほど低下していたことが明らかになりました。
研究チームはこの気温低下と硫酸塩の堆積をもたらした噴火を特定するために、古い月食の記録に着目しました。大規模な噴火によって生じた大気中のエアロゾルは太陽光をさえぎるため、月食のあいだも赤く見えるはずの月をさらに暗くするからです。1100年から1120年にかけて欧州や近東で観測された月食の様子を記録した17の文献を調べた研究チームは、先述のピーターバラ年代記に記された1110年5月の月食にたどり着きました。
研究チームでは、月を完全に隠してしまったこの月食の原因が、日本の群馬・長野県境にある浅間山で起きた天仁噴火ではないかと考えています。1108年の夏に発生した天仁噴火はここ1万年のあいだに浅間山で起きた噴火としては最大の規模とされており、群馬県の嬬恋村や長野県の御代田町にまで火砕流が到達しています。この噴火にともない大気中に放出されたエアロゾルが太陽光をさえぎったことで、1109年には北半球の気温が摂氏1度下がり、1110年5月には暗い月食をもたらしたというわけです。
ただ、今回の研究では、浅間山の天仁噴火が気温低下や暗い月食の原因だったと断定するには至らなかったようです。Michael Sigl氏(ベルン大学)は、氷床コアから火山灰を採取することができれば、その地球化学的な特徴をもとに噴火した火山を特定できるだろうとコメントしています。
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Credit: ESA/CESAR–M.Castillo
Source: Science
文/松村武宏
松村武宏のプロフィール
信州佐久からモバイル情報を発信するフリーランス・ライターであり2児の父。
中学生の頃にニフティサーブでオンラインデビューを果たす。国立長野工業高等専門学校(電子制御工学科)を卒業後、ものづくりや接客業を経て2012年からフリーランスに。スマートフォンやタブレットにまつわる原稿をはじめ、二児の父としての経験を活かした子ども向けアプリやモバイルデバイス、ソーシャルネットワークの活用に関する記事の執筆、地元紙の記事監修などに携わる。
上京した日のお昼ごはんは8割くらいカレーです。
北米・欧州・アジアで採取した年輪を分析すると色んな事が判るとは驚きと同時に遥か古(いにしえ)にタイムスリップする事が出来るとは?
よく見て居るお月様も見えなくなったことも判ってしまうとは!
当然当時の人には空に浮かんだ手も届かないお月様が何かの前触れに思えて思わず手を合わせて災難の掛らない様にお願いしたのかも知れません。
月周回衛星「ルナー・リコネサンス・オービター」の画像をもとに作成された月の画像
10月22日、NASAは月に関する新たな研究成果について日本時間10月27日1時から発表を行うと予告しました。
これまでにもNASAは重大な研究成果の発表を予告することがありました。最近では木星の衛星エウロパから噴出する水の証拠(2016年)、約40光年先の赤色矮星「TRAPPIST-1」で見つかった7つの太陽系外惑星(2017年)、火星探査車「キュリオシティ」が発見した有機化合物(2018年)といった成果の発表が事前に告知されています。
今回は一般の人間でも観望しやすい身近な存在である月に関する成果であるとともに、予告では「エキサイティングな新発見(an exciting new discovery)」とも表現されており、どのような成果が得られたのか注目されます。
なお、NASAの予告によると、今回の成果はNASAとドイツ航空宇宙センター(DLR)が運用する成層圏天文台「SOFIA」の観測によって得られたとのこと。SOFIAはボーイング747-SPに口径2.7mの反射望遠鏡を搭載した航空機で、高度1万2000~1万3000m前後の成層圏から赤外線の波長で天体を観測します。
また予告では、この発見が深宇宙探査に備えて月を学ぶNASAの取り組みに貢献するものだとしており、2024年の有人月面探査実施を目指して準備が進む「アルテミス」計画や、2030年代にも行われるという将来の有人火星探査に言及しています
成層圏天文台「SOFIA」
人間の思いは壮大な宇宙にも、遥か昔の事象をも解明して行く事が出来て面白いものだと感じます。
人間は「考える葦」であるとパスカルが言った事にも通じて、実に人間の性(さが)に拘束される人間である我々にもっと大きく為りなさいと戒めている。
「俺っち」も悠久の時空に行って見たいが、現実の社会で生きる人にはなかなかこの領域には行けないのが現実ですが、昨今の「日本学術会議」の連中や政府を追及する与野党の議員には難しいかも知れません。
今日の楽しみが餌だけでは寂しい。こんな時でも「父つぁん」達の様に自由に空想の世界にも遥か昔の事象にも思いを巡らせる事で現実を比較して楽しめる事が出来る人間社会を羨(うらや)ましくなる。
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