2020年7月7日火曜日

なぜ東京アラート運用終了? 小池知事が“判断ミス”隠して狙う「上の椅子」?

小池都知事が都知事選を圧勝して今後の展望でどの様な政策を進めて行くのでしょうか注目!“判断ミス”?未知の新型ウイルスの抑え込みに対してなのかと思ったらどうも違うみたい。知事選まっただ中だった小池百合子知事が、休業再要請などの数値基準を撤廃した。感染拡大を覆い隠して自身の価値を高め、狙うのはさらに上の「椅子」だって?やはり地方行政では無くて国会に戻って更なる上を見ている様で、都民目線じゃなくて小池目線?


  地域 202075日 日曜 午後8:30



”収入減って出費増”の中どうやって「稼ぐ東京」に?小池都政2期目の課題は
小川美那 都庁担当記者解説
・小池知事は「稼ぐ東京」を進めることを強調
・新型コロナで収入減って出費増
・都政へ信頼高めることがポイント

「東京大改革バージョン2の一番の課題でありますけれど、「稼ぐ東京」を進めることであります」

小池知事は再選にむけた第一声で「稼ぐ東京」を強調した。

小池都知事 618日 都知事選告示の日

コロナ対策で都の貯金9割減

東京都は新型コロナウイルス対策にすでに1820億円をあてている。

通常の予算ではなく、予定外の支出の財源となった東京都の別ポケットともいえる財政調整基金は、20203月時点の約9350億円から807億円まで大幅に減った。9割以上を取り崩してしまったことになる。 
(注:493億円まで減少するところだったが、歳出の調整で807億円に)

都の収入7000億円減?

出費がかさむ中、では収入はというと、都税収入は8年連続増収で増収、過去最大の56000億円になっている。

しかし、626日に開かれた都の財政に関する有識者との意見交換で、みずほ総研の太田智之調査本部経済調査部長は「新型コロナウイルスによる経済的ダメージは甚大。ワクチン、治療薬がない中で感染拡大に留意しながらの活動となるため回復が非常に緩やか、にぶい」と先行きの厳しさを指摘している。

みずほ総研太田智之経済調査部長 626日 

都税収入は企業の法人税の割合が大きいことから景気の影響も大きく受けるので、リーマンショックのときは税収が53000億円から43000億円に1兆円も減った。

ただ、リーマンショックと同じぐらいの経済的ダメージだとしても、リーマンショックの時と違うのは外形標準課税が導入されていることだ。

利益に対してではなく事業規模で課税する外形標準課税なので、ある都の幹部は「リーマンショックと同じダメージが来ても1兆円までは落ちず大体7000億円ぐらいの落ち込みではないか」と見ている。 
ただ実際新型コロナウイルスでどこまで税収が落ちるのかは秋口ぐらいにやっと見えてきて正確にわかるのは冬とのことだが、間違いなく税収は減るだろう。

さらに一極集中の是正として都から地方に約8400 億円が移される。金額は税収次第だが、来年以降も同じ仕組みでまた都から地方に移されていく。

出費は増えて、収入は減って、都外にお金が移される

東京都の予算は「一つの国に並ぶ規模」といわれ一般会計だけで7兆円を超える。でも、別ポケットの財政調整基金は9割以上使ってしまった。

そこで今度は特定目的基金というさらに別のポケットのお金約9000億円も使っていかざるを得ない、と都の幹部はみている。

都債の増発は不可避?
また、それでも足りなさそうで東京都の借金となる都債の発行も増やさないといけないようだ。財政を担当する武市副知事は「都債の増発は不可避」という見方を示している。

東京都はリーマンショック時に5000億円ほど都債を発行していたが、現在は1000億円程度に抑えているので「4000億円程度は無理なく起債ができる」という幹部もいる。

「今のところ都民サービスに影響はない」というのが都庁内の見方だが、新型コロナの影響で税収が減る一方で第二波への備えなど対策費は増える。さらに東京から地方に流れるお金もボディーブローのように効いてくるなか、この先影響がでないとはいいきれない。

バブル崩壊後、平成10年頃は史上最大の実質収支赤字(マイナス1068億円)で、その後の石原都政時代の財政再建期よりは余力はあるとは思うが、東京都は富裕だという状況ではない。来年度予算の立て方が今後の東京の行方を大きく左右するのではないか。

都政への信頼がポイント

前述の会議でみずほ総研の太田智之調査本部経済調査部長はこうも述べていた。

「行政の信頼が高ければ安心して経済活動行われるので政策の効果が出やすい」

みずほ総研太田経済調査部長 626

行政への信頼が高ければ、給付金を配った場合に貯蓄に回るのではなく「お金を使っていいのでは」という雰囲気を醸成することが出来るのではないか、というのだ。

行政への信頼を高め、都民と一体となって政策効果を高め、最小限の支出で最大限の効果を。財政面でも小池知事は本当に難しい舵取りを迫られている。

小池都知事 618日 都知事選告示の日


執筆:社会部都庁担当 小川美那

小川美那
「お役に立てれば幸いです」 見てくださる皆さんがワクワク&ドキドキしながら納得できる情報をお伝えしたい! そのなかから、より楽しく生き残っていくための実用的なタネをシェアできたら嬉しいなあ、と思いつつ日々取材にあたっています。

広島生まれ。社会部記者(総理番、民主党担当、小沢番など)、報道2001プログラムディレクター、経済部記者(財務、経産、農水、総務、金融、内閣府を担当)などなど。北朝鮮でキムヘギョンさん単独取材、AIJ年金消失事件取材、甘利大臣担当としてTPP取材、現在は都庁担当として小池知事番に。
政策・政治

都庁担当として小池知事番の小川美那記者も小池都知事が都知事選を圧勝して今後の展望でどの様な政策を進めて行くのでしょうか注目!次の記事はAERAから“判断ミス”?未知の新型ウイルスの抑え込みに対してなのかと思ったらどうも違うみたい。知事選まっただ中だった小池百合子知事が、休業再要請などの数値基準を撤廃した。感染拡大を覆い隠して自身の価値を高め、狙うのはさらに上の「椅子」だって?やはり地方行政では無くて国会に戻って更なる上を見ている様で、都民目線じゃなくて小池目線?



  2020/07/07 11:30

なぜ東京アラート運用終了? 小池知事が判断ミス隠して狙う「上の椅子」


© AERA dot. 提供 新たな指標について会見で説明する小池百合子東京都知事。休業の再要請の可能性については「一つの考えとしてある」と含みを持たせた/6月30日 (c)朝日新聞社

 知事選まっただ中だった小池百合子知事が、休業再要請などの数値基準を撤廃した。感染拡大を覆い隠して自身の価値を高め、狙うのはさらに上の「椅子」だ。AERA 2020713日号では、撤廃の裏にある小池知事の思惑に迫った。
*  *  *
「東京アラートがキンコンカンと鳴りますよ」

 515日、なぜかご機嫌でそう語った小池百合子東京都知事。先月2日には実際にレインボーブリッジを真っ赤に染めてアラートを鳴らしたものの、もう鳴ることはないらしい。

 都内の感染者は週平均で6月半ばからは20人を、同月末からは50人を上回る高止まりが続き、東京アラートはおろか休業要請の基準を超える日もある。「なぜアラートを出さないのか」と疑問が出る中、都は動かない。それどころか数値基準を無くし、東京アラートの運用を取りやめるというのだ。

 これまでの指標では、「1日あたりの新たな感染者が20人以上」「感染経路不明の割合が50%以上」「週単位の感染者増加比が1以上」なら東京アラートを出し、「50人以上」「増加比2以上」なら休業を再要請、との数値基準を示していた。だが都は630日、感染状況をモニタリング(監視)するための7項目を示す一方、数値目標を削除した。

 基準値を超えたのに、小池知事が東京アラートや休業要請を出さなかった理由は何か。日本大学教授(政治学)の岩井奉信さん(70)は、背景にあるものとして都の財政が底をついている現状を挙げる。

「都の貯金である財政調整基金は2019年度には9032億円あったのが、20年度はコロナ対策で約9割減って807億円。もう休業要請は出せない。そんな事情は透けて見えます」

 そしてもう一つ。小池知事はこの間、知事選のまっただ中だった。

「『知事選ありき』で経済を活性化し、アピールしたかったのですが、感染者増は計算外。基準に従いアラートを出せば、出馬表明前日の11日にいったん解除した自分の判断を誤りだと認めることになる。選挙を前に汚点は作りたくない。覆い隠す意味でも新基準作りを進めたのでは」(岩井さん)

 小池知事の視線は知事選のもっと先、自分の政治生命に向けられていると見るのは、ジャーナリストで流通経済大学教授の龍崎孝さん(59)だ。

「小池さんの政治的な立ち居振る舞いの特徴は、『政治リーダーとしての自分をどう際立たせるか』。長い目で見た自分の政治目標のために、コロナをむしろ好機ととらえて利用している」

 324日に東京五輪延期が決まった途端、ロックダウン云々と大騒ぎ。緊急事態宣言が出るとわかった上で直前に都独自の判断を示し、西村康稔・新型コロナウイルス対策担当相と大立ち回りを演じ、「(都知事は)社長かと思ったら中間管理職」と捨て台詞を吐く。何かしら政治的なエポックの場面で「際立つ行動」をしてみせる。龍崎さんはこう読み解く。

「いま中央政界に政治的な空白、次の自民党を背負う人材不足があるという状況を、小池さんは冷静に分析していると思います。もし東京五輪が中止になれば、自分が知事でいる意味はないと考えるかもしれない。『1ランクアップして再び国政へ』が頭にあるのでは。自民党も小池さんに対して一枚岩ではないが、『選挙に勝てる』点で『出戻り小池』は選択肢になりうる」

 その目標のためにも、「なぜアラートを出さないの」ととやかく言われるのは小池知事にとって迷惑このうえない。だからその障害を取り除いた。
「本当なら東京アラートの効果や科学的な根拠を総括した上で修正を加えるべき。それをせず、数値を抜いた新しいものを出してきた荒っぽさ。小池さん特有のやり方だと感じます」

 数値目標は、「達してしまったら何かしなきゃいけない」厄介なもの。だから今回に限らず、政治家も役人も嫌がる。その意味で「役人もグル」だったのではと、龍崎さんは指摘する。(編集部・小長光哲郎)
AERA 2020713日号より抜粋

「俺っち」が生活できるのは優しい人がお世話をしてくれるお陰で、安穏として居ますが、一期目の東京都における懸案事項であった築地から豊洲への移転でなぜストップをかけて今年のオリンピックに間に合わせる道路も移転する際に必要な環状2号線も架設で対応する事に為り、貯(たくわ)え、を使い放題にして通常の予算ではなく、石原都政が赤字から約今回の問題の金額と同程度の黒字を同じ様に小池都知事の思いつき?でやはり使ってしまったと記憶して居ます。
今回も「武漢ウイルス」で東京都の予定外の支出の財源となった?東京都の別ポケットともいえる財政調整基金は、20203月時点の9350億円から807億円まで大幅に減った。9割以上を取り崩してしまったことになる。「いま中央政界に政治的な空白、次の自民党を背負う人材不足があるという状況を、小池さんは冷静に分析していると思います。もし東京五輪が中止になれば、自分が知事でいる意味はないと考えるかもしれない。『1ランクアップして再び国政へ』が頭にあるのでは。


自民党も小池さんに対して一枚岩ではないが、『選挙に勝てる』点で『出戻り小池』は選択肢になりうる」必要経費であれば使う事に問題は無いが責任の追及があればしっかり説明をして欲しい。そして、意外に来年の延期した東京オリンピックでの中止を計算して居るのかも知れない。

「父つぁん」も「俺っち」も都民なので?理解に時間が掛かってしまう程、ご自分の存在価値を得意の都民には判り難いカタカナ語を駆使して風を起こし風を読んで次のステップを考えている小池都知事には都政をどの様に捉えて居るのでしょうか?

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