昨日に続いて半導体不足で日本の企業が経済回復が出来るのかどうかを採り上げていたので是非続けて考えを深めて下さい。
半導体不足は実に多くの企業に影響がある。
記事では実に関係の無い企業で日本が抱える東南アジア?からの企業で確保していた作業員が「武漢ウイルス」で帰国している人々の日本への再入国でブレーキを踏まれている事も関係していますね。
世界がコロナ禍からの回復をはじめようというタイミングで、せっかく工場が稼働を再開しても原材料の半導体が届かない。アメリカではこの半導体不足は2022年まで供給が逼迫(ひっぱく)し、経済回復の足を引っ張るという予想も立てられています!
従来の自動車産業も、EV車と言われる電気自動車の企業にも自動車業界では特に中國での販売減少が大きいとか、パソコンや家電商品だけでなく、おもちゃまで供給が遅れているといった記事がたくさん見られます。要するに広範囲の製造業で、半導体不足による減収減益が危惧されそうです。
2021.10.15 4:35
半導体不足が日本の経済回復を遅らせる衝撃度、見落としてはいけない3つの視点
https://diamond.jp/articles/-/284816
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半導体不足で、日本の経済回復はどこまで水を刺されるのでしょうか?(写真はイメージです) Photo:PIXTA
世界規模の半導体不足
各業界に波紋
世界的な半導体不足で、各業界が影響を受けています。自動車業界が減産を続けていたり、アップルがiPhone13の減産を発表したり、ソニーもデジタル一眼カメラなどの部品調達に遅れが生じ、製品供給に影響が出ていることを発表するなど、その影響は広範囲で起きています。
世界がコロナ禍からの回復をはじめようというタイミングで、せっかく工場が稼働を再開しても原材料の半導体が届かない。アメリカではこの半導体不足は2022年まで供給が逼迫(ひっぱく)し、経済回復の足を引っ張るという予想も立てられています。なぜなら、この半導体不足には需給以外の「構造的な問題」がからんでいるからです。
半導体不足によって日本の経済回復はどこまで水を差されるのか? そして半導体不足を語る際に見落としてはいけないことは何なのか? 今回は株式投資の初級者あたりが知っておくべきレベルの知識として、半導体業界でいま何が起きているのかをまとめてみたいと思います。
半導体不足を
三つの視点から考える
「半導体不足」というキーワードでどのような経済記事が出てくるのか? 冒頭に紹介した以外にも、自動車業界では特に中国での販売減少が大きいとか、パソコンや家電商品だけでなく、おもちゃまで供給が遅れているといった記事がたくさん見られます。要するに広範囲の製造業で、半導体不足による減収減益が危惧されそうです。
一方で、2021年の日本の半導体製造装置メーカーの売り上げは3割も増加しているといいます。世界的に半導体工場への投資が盛んになってきているのです。
例えば、シリコンウエハー(半導体の「基板」となる素材)大手の日本企業SUMCOも2287億円を投じて工場を新設します。これらの情報は株式としては買いの要因かもしれません。
「半導体不足はもう1年近く経済問題になっている。メーカー側もわかっていて大規模投資も始まっている。いずれ解消されるだろう」と考えたくなるところです。
しかし、半導体不足の問題はもう少しややこしいのです。
ここからは、
(1)コロナ禍からの回復期の世界的な需給の崩れ
(2)サプライチェーン各所の目詰まり
(3)半導体業界特有の事情
の三つの順序で、世界的な半導体不足について先行きを考えてみたいと思います。
世界規模の需給の崩れと
半導体不足の関連とは?
では、最初にグローバル規模での需給の崩れの話から始めます。実は需給バランスが崩れているのは半導体だけではありません。いろいろな商品が同じ需給バランスの要因から値上がりしています。
今、ワクチン接種が浸透して、「さあ、これからコロナ前のような生活を始めよう」と思って何かを買おうとする人が増えています。
経済学的に言うと需要が急回復した状態です。ここで問題になるのは、需要が今立ち上がっても、供給は数カ月遅れでしか立ち上がれないということです。
例えば、この10月から居酒屋の需要が急回復していますが、日本全国で焼き鳥不足が起きています。この理由は焼き鳥を加工して日本へ送るタイの工場がまだフル稼働していないからです。
また、ガソリン価格の上昇も話題になっていますが、これもメカニズムは同じです。世界的に経済回復が始まって、あらゆる分野で石油の需要が増えているのですが、原油の輸出国ではまだ生産設備の稼働が抑えられたまま。結果として原油価格の高騰が起きています。
ですから、需要ばかり立ち上がっても供給が追い付くまでタイムラグがあるのはしょうがない現象です。おそらく鶏肉やガソリンについては、年末商戦に間に合わせるのは厳しくても年明け頃には供給も追いついてくるのではないでしょうか。
半導体のサプライチェーンには
落とし穴がある
しかし、半導体にはこのタイムラグだけではなく、さらに複雑な問題が生じています。それが2番目の要素のサプライチェーン問題です。
先ほど、SUMCOが需要の増加に合わせて2287億円を投下して工場を新設するという話をしました。これは半導体を構成する主要素材である「シリコンウエハー」の世界的な不足を受けた、半導体原料の供給量を増やすための投資です。素材と同様に、半導体自体を製造する機械も輸出が盛んになっています。
結果として、まず半導体製造プロセスの中で、ウエハー素材に回路を焼き付ける“前工程”と呼ばれる部分から、需給ギャップが解消されることが期待されます。
一方で、自動車メーカーや家電メーカーのようなサプライチェーンのエンドユーザーから見ると、半導体不足はむしろ“後工程”と呼ばれる組立工程を担う国々で起きています。例えば、ベトナムやマレーシアの電子機器関連の工場の稼働が低下しています。つまり、現在の半導体不足に強く作用しているのは、どちらかというと前工程ではなく、後工程の目詰まりなのです。
なぜ後工程を担う工場の稼働が低下しているかというと、従業員が確保できないからです。そもそも、これらの工場はコロナ禍で自動車メーカーなどからの発注キャンセルを受けて大幅な減産を決行したわけです。その際、外国人労働者は母国に帰ってしまっているのですが、以前のように海外から自由に入国できるようにならないと、工場がフル稼働できる人員が確保できないというわけです。
さらに、完成した部品や半製品を届けるためのグローバルな物流にも問題が起きています。コロナ禍により荷役作業員の人数が減少したり、コンテナ不足が発生した結果、港湾の処理能力が世界規模で下がり、遅延などの影響が出ています。すると、どうしても食料のような日持ちしない製品の通関が優先され、半導体関連商品は港の倉庫に山積みになってしまうわけです。
世界で最も半導体を購入している国は、世界の工場でもある中国です。しかし、中国の半導体自給率は10%台半ばで、半導体の供給の大半は海外に頼っています。そして、日本で販売される工業製品の多くが中国の生産に依存しているわけなのです。
現代のようにサプライチェーンがグローバルにわたって広がり、しかも相互に強く依存している世界では、サプライチェーンの目詰まりは全体プロセスの中で増幅されます。ほんの少しのずれが、大きなずれに発展してしまうのです。
ムダを無くして効率化を図るため、多くのメーカーは生産能力に合わせて半導体部品の発注量を細かく調整しています。しかし、この工夫が裏目に出ているのです。余分な在庫を持たずに発注量を細かくコントロールした「つけ」が、増幅された需給ギャップとして今、自分に跳ね返っているというわけです。
「5G」が引き起こした
半導体業界の構造的な問題
そして3番目に、半導体の場合は業界固有の大問題があります。それを引き起こしたのは2020年にスタートした5Gです。
鳴り物入りで始まった5Gですが、まだまだその本領は発揮できていないと思われます。「まだ5G携帯に買い替えていないし」という意見もわかりますが、5Gの最大の期待領域は個人端末の通信速度の向上ではなく、IoT、つまりモノがインターネットにつながる領域です。
これを実現するために今、半導体業界では大量の新規需要が生まれています。しかし、当然のことながら半導体不足の中では5G投資は後回しにせざるをえません。
しかも、問題はそれだけではありません。5GのIoTに関連した半導体は、減価償却が終わった古い生産設備で安価に製造する必要があるのです。詳しく解説しましょう。
半導体メーカーにとって、最新鋭の設備で製造する必要があるのはiPhone13のコア部品のような、最先端の技術を駆使した半導体です。そのために莫大な投資を行います。
一方で、IoTに使うような半導体の多くは既存の設備で安価に生産可能なもので、製造に最新鋭の設備は不要です。安い半導体部品を作る工場は、新規で投資すると割に合わないという現実があります。
例えて言うと、タワーマンションを建築してもうけていたら、急に中古マンションの需要が増えたようなものです。
「だったら中古マンションを大量に生産すればいいじゃないか」と言っても、それはできない。新規に中古マンションと同じグレードの建物を建てても価格が割高になるからです。
そのような経済メカニズムの結果、シンプルな半導体部品の方が入手困難になってくるわけです。しかも、そのような簡単な半導体部品でも手に入らなければ自動車は完成できず、結果として納車することもできないのです。
個人的な体験ですが、この2月、新車を購入しようとしたら、納車が5月まで遅れました。その際に、「後方をチェックするドライブレコーダーの部品が手に入らないので、そこは勘弁してください」と言われました。メーカーオプションなので省いて購入しましたが、それを発注して到着を待っていたら、もっと納車が遅れたそうです。
このように不足する半導体を含めて、世の中の電子制御製品はひとつの製品として売られています。ですから、コロナ回復後も3番目のボトルネックが解消されるまでは、半導体不足は長期化することが懸念されるのです。
(百年コンサルティング代表 鈴木貴博)
現在の半導体不足は、記事では広範囲の企業に波及した原因に「武漢ウイルス」で企業活動のテレワークで人々に移動して密に為らない様に社員同士の「三密」を回避する事で工場がフル稼働できる人員が確保できないという訳も有るのでしょう?
不足する半導体を含めて、世の中の電子制御製品はひとつの製品として売られています。ですから、コロナ回復後も3番目のボトルネックが解消されるまでは、半導体不足は長期化することが懸念されるのです。
経済メカニズムの結果、シンプルな半導体部品の方が入手困難になってくる訳です。しかも、そのような簡単な半導体部品でも手に入らなければ自動車は完成できず、結果として納車することも出来ないのです。
はたして日本の政府はこの問題で半導体製造で国内回帰を考えている企業にどのくらいバックアップを考えているのでしょう。
経済回復に我が国では経済落ち込みで企業や中小の活動で電気燃料に石炭を使うものとLNGを使う2種類があって、(原子炉が停止しているので)石炭を使う発電所は『ボイラー型』、LNGを使う発電所は『タービン型』と呼ばれていますが、目指すのはボイラー型発電所の燃料を、石炭からアンモニアに変えていくことで温暖化に留意すれば当然、タービン型の燃料を水素に変えていく事で、アンモニアや水素はCO2を出さないものを使って行かなければ無理な様です。
電気料金や経済の落ち込みで働く人件費も一向に上向かない。
「俺っち」も前の採り上げて貰った記事の様にそんな「アンモニア」を嗅いだ事があるので臭いという事と目が開けられないほどだったイメージが強い思いだよ!
半導体不足も、これを好機?と捉えたのか日本での生産も各の如く問題山積、ウィズコロナやアフターコロナで企業活動もかなり変化してしまうのではないか?
中國がこのウィズコロナやアフターコロナの環境でも日本の様な対応をしない中國では命令一下、中國の方針に従わなければ今の様な経済発展は難しいと思うが、盛んに進める従来のファーウェイ問題への対応に対して自国の半導体製造技術が日本とは雲泥の差で資金的にも技術が進んでいる事で強気を維持していても、この時に及んで半導体製造でファーウェイや他の企業での計画はで日本よりも多大な援助を行っているので覇権主義むき出しで頑張っている様に見えます。
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