今回は古い記事ですが8年ほどの記事から始めます。
昨年の2月にも採り上げらていましたのでこの存在を知っている人も多いと思います。
場所は銀座の養蜂家が、従来であれば地方の野山で蜂蜜を採っているのが本来普通だと思いますね。
処が「武漢ウイルス」が世界的の感染爆発で、日本にも多くの人が緊急事態宣言を受けて集、近、閉、=3密を自粛する様に受けて季節行事のかかわる与野公園の施設で来園者が来られない?様にする事で多くの人が密集、密閉、密接の「3密」状態為るとされる開花前の薔薇の摘み取りに虚しさが有るのをご存じですか?
意外にこの場所が蜂に於いては環境が良いのか、近隣に庭園が多くあるので働き蜂には忙しい!
既に中止が決まっている「ばらまつり」に向けて、草取りなどの手入れを続けてきた。「ばらまつりがなくても咲かせたかった」としながら、「花は来年も咲きます。命の方が大事ですから」と黙々と作業を進めている様子にも記憶の中には仕舞って於きたいと、同時に来年は「武漢ウイルス」が世界から消えていると信じたいと思います‼?
東京ハニー:都市におけるミツバチの役割
https://ourworld.unu.edu/jp/tokyo-honey-a-role-for-urban-bees
開発と社会 : アジア, 生物多様性, 環境, 都市開発, エコシステム(生態系)
Photo: Gorimon.
東京に暮らす人なら、いや、どの都市でもそうかもしれないが、蜂というものは通常、そう頭に思い浮かべる対象ではないだろう。しかし、ここ10年あまりの間に、パリ、ロンドン、香港、ニューヨーク、シカゴといった大都市で、養蜂家たちが巣箱の設置を始めている。
しかしあなたはご存じないかもしれない。多くの場合、都会の養蜂家というのは目立たず、たいてい巣箱を都市の喧騒から離れた上空にある屋上に設置しているものだからだ。
東京・銀座にある小さな団体が、たくさんのボランティアや支援者を集めて、養蜂のまったく新しい試みを行った。銀座ミツバチプロジェクトは、2006年から屋上でのハチミツの収穫を通じて、見学者やボランティアに都市にいながらにして自然を体験させている。
もともと、屋上に巣箱を設置するのは、ちょっとした奇妙ないきさつから始まった。 田中淳夫さんは、養蜂家の高安和夫さんがミツバチの飼育を始めたいと都市の屋上スペースを探していたとき、ある会議場の管理者だった。はじめ田中さんは、自身の所有する会社の建物の狭い屋上スペースを養蜂用にと提案した。ところが、高安さんは田中さんに向き直って、自分で(養蜂を)やりなさいよ、と提案した。「それでミツバチを飼い始めたのです」と田中さんは回想する。
田中さんはこれに興味を持つと、本業で多種多様なグループや人々と接することから、有志を募るのは自然な流れになり時間はかからなかった。「銀座でコンファレンスホールを経営しているので、そこにさまざまな人が学ぶ場を作りたいと思いました。ここから色々なコミュニティが情報を発信するようになったのです。ミツバチを飼ったときに『協力してよ』と声をかけたときに集まったのが、今のメンバーです」
知識の共有は、銀座ミツバチプロジェクトの発展や運営の拡大だけでなく、農家や生産者と消費者の間に強いつながりを築くのにも大いに役立った。銀座ミツバチプロジェクトは、数ヶ月おきにファームエイド銀座というイベントを開催していおり、このイベントではファーマーズ・マーケットや地域活性化など議題でディスカッションのフォーラム等も行われる。2013年7月の直近のイベントでは、2013年7月の直近のイベントでは、あるパネルディスカッションで、日本が人口減少傾向にある中で都市の住人たちはどうすれば過疎の町を支援できるか、また2011年の東日本大震災と津波の被害からの復興途中である地域の支援について話し合われた。
春から秋にかけて、毎週土曜日にはボランティアや見学者たちがハチミツの収穫を手伝う。生態系の中で蜂が担う役割を分かりやすくするため、受粉を必要とする植物(ブルーベリーなど)を巣箱の近くに植栽し、小学生の社会化見学などで教材として利用されている。
大人にしても、東京の季節の移り変わりに敏感になってきたという、波多江美紀さんのようなボランティアもいる。「ひとつひとつの木や花にとても目が行くようになりました。歩いていても、『あ、花が咲いているな』程度の認識だったのが、『これは何の花でこういう蜜が出て』ということを考えるようになりました」
「この前、ツバメが来ていました。ツバメは銀座のミツバチを食べるし、最初はこんちくしょう、と思っていたのです」と、都市でミツバチを利用する一人でもある田中さんは語る。「でも、すぐそばのデパートの裏にある駐車場に降りていって、ヒナたちにたくさん食べさせている。そういう姿を見ると、ここの生態系がだんだん見えてきました」
田中さんは、ミツバチが花から巣まで蜜や花粉を運ぶという過酷な任務を観察してからミツバチに対して強く共感するようになった。「ミツバチは足に花粉をつけて巣へ帰ります。人間で言えば、スイカ2個を両足にくくりつけて歩いて帰るくらい、たいへんな重労働ですよ」と田中さんは言う。
環境に対する意識は銀座ミツバチプロジェクトの使命のカギとなるもので、この意識はまた、生産者と消費者の関係構築に重要な役割を果たしている。ハチミツをその土地で採れたものとして市場に売り出す方法として、地域のパン屋、ホテル、バー、ビール会社、化粧品メーカーなどとパートナーシップを結んだ。
食物を生産することと食べることを共にしながら、田中さんは関係性は強まり、銀座で地域環境を守りたいと望む人々が増えてきていると考えている。
食物の生産システムにおけるミツバチの重要性を軽視することはできない。ミツバチのような受粉媒介者が世界経済に対してする貢献は、年間2千億米ドルほどにもなり、 上位100種の穀物のうち71種 の受粉を助けている。新しい研究では殺虫剤がミツバチのコロニーに致命的な効果を示している一方で、都市は、蜂群崩壊症候群の恐れのない安全な場所を提供しているのかもしれない。
また一方で、都会で蜂の巣箱が多すぎても問題が生じる。「バイオロジスト」の最近の記事では、ロンドン都心部での養蜂の人気が高まり、増えすぎたミツバチが自身の健康にも地域の生態系にも弊害をもたらすとしている。
代わりに都会の住人は、ミツバチが蜜を集められる場所を増やすために、花を植えたり庭に植物を植えたりするべきだ。養蜂家志望の研修員、大石あす香さんは、人々にミツバチは何もしなければ、刺すことはほとんどないということを知ってほしいという。またあまり邪険にしないでほしい、とも。そして「ミツバチのために、少しでも何でもいいので花を植えたり植物を育てることをしてほしい、庭の片隅でもいいのです」と大石さんは言う。
都会のミツバチは大規模な農業生産の一旦を担っているというわけではないかもしれないが、それでも都市の景観を活気づける重要な要素を提供してくれている。同様にミツバチは地域のつながりや建物の環境への意識を高めてくれる、立役者でもあるのだ。
翻訳:華山朝子 / ユージン小林
ユージン 小林
ユージン小林氏はフリーランスのビデオグラファーで、以前は国連大学のコミュニケーションオフィスのインターンだった。彼はより持続可能で衡平な世界づくりにビデオを通して貢献したいと望んでいる。
記事の中にある様に新しい研究では殺虫剤がミツバチのコロニーに致命的な効果を示している一方で、都市は、蜂群崩壊症候群の恐れのない安全な場所を提供しているのかもしれない。
また一方で、世界の都市でも英国の都会で蜂の巣箱が多すぎても問題が生じる様で、「バイオロジスト」の最近の記事では、ロンドン都心部での養蜂の人気が高まり、増えすぎたミツバチが自身の健康にも地域の生態系にも弊害をもたらすとしている。剪定した薔薇をそのまま撤去するとも思えない!
色んな施設に譲る対応をしている様子も追いかけて知りたかった?
この作業に係る人の発言が聞ければ少しは安堵するのですがね。
次の話題は「都市養蜂場」に潜入ルポされた人の記事ですが、当人の防護ネットを着けてのルポでしょうが恐怖を考えれば、むべ為るかなと感じます。
銀座は東京のど真ん中にあるので、結構適地に為るのかもね?
銀座はミツバチの暮らしやすい街!?静かにbuzzってる「都市養蜂」の現場に潜入してみた!
https://intojapanwaraku.com/culture/76305/
古くは日本書紀の時代から、日本人に愛されてきたハチミツ。養蜂も江戸時代からの長い歴史を持っていますが、近年では環境の変化からミツバチが減少し、世界的な問題になっています。そんな中、ビルの屋上など、都会の真ん中でミツバチを育てる「都市養蜂」が、ここ10年ほどの間に、日本全国に静かに広がっています。今、なぜあえて都会の真ん中でミツバチを育てるのでしょうか。都市養蜂のパイオニア、「銀座ミツバチプロジェクト」代表の田中淳夫さんと、名古屋のビルの屋上で養蜂に取り組む「マルハチ・プロジェクト」代表の松良宗夫さんにお話を聞きました。
ビルの屋上で、なぜミツバチ?
―さっそくですが、今日、一番お聞きしたかった質問から聞かせてください。なぜ、わざわざ都会のビルの屋上でミツバチを育てているんですか?
田中さん(以下、敬称略):それが…最初はまったくそんなつもりではなかったのですが、気がついたら、このビル(銀座の紙パルプ会館)の屋上でミツバチを飼うことになっていたんです。
―えっ。そうなんですか?
田中:もちろんきっかけはありました。2006年、岩手の養蜂家、藤原誠太さんから、都内でミツバチを飼うことができる屋上を探しているという話を聞いたんです。てっきり養蜂家さんが世話をしてくれるものだと思って、「銀座で美味しいハチミツが採れたらおもしろいよね」なんて友人と話していたら、「何言ってるんですか。あなた方が飼うんですよ」と養蜂家の方に言われて。
それから養蜂を学び、仲間も集まってくれて、今では花の季節になると約50万匹のミツバチから、およそ1.3tのハチミツが採れるようになりました。銀座のハチミツで作った商品は銀座で味わってもらおうということで、銀座の企業やお店と協力し、お菓子やカクテル、化粧品までさまざまな商品を開発しています。どの商品も大人気で、1t以上あってもハチミツが足りないくらいです。
銀座ミツバチプロジェクトのミツバチ
―ビルの屋上で1.3tとは驚きです! 名古屋でも、中心街でミツバチを飼っているんですよね?
松良さん(以下、敬称略):はい。県庁や名古屋城からほど近い、都市部の丸の内でおよそ8万匹のミツバチを飼っています。私たちは、田中さんの著書(『銀座ミツバチ物語』時事通信社刊)を読んで、2010年から養蜂を始めたんです。今年で10周年になります。名古屋にはこのほかにも、多くの養蜂プロジェクトが動いていて、高校生たちが校舎の屋上でミツバチを育てる取り組みもあるんですよ。
名古屋市街地での養蜂プロジェクト(長者町ハニカム計画)
―銀座と名古屋だけでなく、今、日本のあちこちで、ビルの屋上など都市部での養蜂が広がっていると聞きました。
田中:そうですね。北海道から沖縄まで、日本全国で、都市養蜂のプロジェクトが100ヶ所くらいはあると思います。最近では、ソウルでもミツバチプロジェクトが誕生しました。もちろん、さまざまな事情から、休止になってしまうケースもありますが。
春のミツバチは「人間にかまっている暇はない」
―でも、ミツバチは人を刺しますよね? 繁華街で飼っていて、危険はないんですか?
田中:私も、最初はそう思ったんです。1日に約40万人が行き交う銀座という街で、針のある生き物を飼っていいのかって。実際にミツバチを飼ってみてわかったのですが、ミツバチは一度人を刺すと、腹部がちぎれて死んでしまうんです。もちろん、刺される可能性がゼロとは言えませんが、よっぽどのことがなければミツバチは人を刺しません。
松良:ニュースなどで「ハチが人を刺した」と報道されているのは、もっと攻撃的なスズメバチの場合が多いと思います。それにミツバチは、活動期である花の季節は蜜を集めるのに忙しいので、人間にかまっている暇はないんです。
田中:専門家の指導は欠かせませんし、一般の方におすすめはしませんが、手の甲で直接そっと触ると、ミツバチは温かくてふわっとしているんですよ。
―ミツバチを飼い始めるとき、街の人から反対の声は出なかったんですか?
田中:銀座という街には、昔から、西洋の新しいものを取り入れてきた歴史があります。プロジェクトを始めるにあたり、街の皆さんに相談しました。当初は心配もあったかと思いますが、快く受け入れていただけました。
銀座ミツバチプロジェクトの皆さん 2019年、ハチミツの収穫量が1tを超えた喜びを人文字で表現
松良:都市部では、人と人とのつながりが希薄になっていると言われます。ミツバチを飼うことで、地域の中で交流が生まれたり、生物の多様性や環境について子どもたちと一緒に考えるきっかけになったりと、ミツバチを中心に新しいつながりが生まれているんですよ。名古屋でもあちらこちらの商店街で養蜂を通して地域交流をしています。
マルハチ・プロジェクトの出前授業
都会はミツバチにとって「住みやすい場所」
―ミツバチの立場からも質問をさせてください。森も野原もない都会は、正直ミツバチにとって暮らしやすい場所とは思えないのですが…
そもそも都市のミツバチは、一体どこから蜜を集めてくるんですか?
田中:意外に思われるかもしれませんが、銀座周辺は、多くの花が咲き誇る地域だったんです。銀座のミツバチが主に蜜源としているのは、築地周辺の桜、浜離宮の菜の花、皇居内堀通りのユリノキ、霞が関の街路樹として植えられているトチノキなどです。皇居周辺や都心の公園では、環境への配慮から、農薬を使わずに植物を育てていることが多いので、ミツバチにとっては逆に住みやすい環境だったんです。
浜離宮のキバナコスモス ©Naoko Yamamoto
―そうなのですね! 都会の植物が農薬の使用を控えてさまざまな花を咲かせているというのは盲点でした。ミツバチの減少が世界的な問題になっていますが、欧米では、農薬の使用がその一因ではないかという指摘もあるようですね。
松良:ミツバチは環境指標生物といって、安全な環境でなければ生きることができないんです。ミツバチが元気に飛び回っているということは、人間にとっても、安心して暮らせる環境ということなんです。
―ミツバチが都心の自然を再発見させてくれるというのは、とても興味深いです。名古屋でも、やはり都心に蜜源があるのですか?
松良:そうですね。官庁街の並木や名古屋城の外濠に、ユリノキなどの蜜源があります。
名古屋市街地の貴重な蜜源(しでこぶしの花)
ミツバチのいる街にはツバメがやってくる
―ミツバチを飼うことで、周辺の生態系に変化はありましたか?
田中:東京の都市部では、近年減少傾向にあったツバメが、2015年の調査で増加の兆しが見られているそうです。長期の調査結果を見なければわかりませんが、一説には「都内でミツバチを飼う団体が増えたことによるエサの増加が要因ではないか」と言われています。銀座のツバメはミツバチを食べるんです。また、ミツバチの受粉により木々が実をつけることでも、食べ物が増えます。銀座の街でも、アクロバット飛行で狩りをするツバメの姿が見られるようになりました。
ミツバチを追いかける銀座のツバメ ©Nobutoshi Sato
―なんと! ミツバチのいる街では、ツバメが増えるんですね。しかし、ミツバチが食べられてしまうのは残念ですね…
松良:名古屋でも、ミツバチを飼い始めてから、街中でツバメを見かけることが増えました。大切に育てたミツバチが食べられてしまうので悔しかったのですが、ツバメは針のないオスのミツバチを好んで食べると聞いて少し安心しています。ミツバチのオスの役割は生殖だけで、ハチミツを集める仕事はメスに任せきりなんです。
―ミツバチのオスは元祖「ヒモ」だったわけですね…
田中:実は、ツバメが子育てをするときの天敵はカラスなんです。ミツバチは黒くて光るものを追い払う習性があるので、飛び回ってカラスを寄せつけません。ミツバチの巣の周りはツバメにとって、安心して子育てができる上に豊富な食糧がある、理想的な環境なんです。最近ではツバメだけでなく、通常都心では見かけないイソヒヨドリを含む多くの野鳥たちが、銀座で見られるようになりました。
―ミツバチの存在が、都市の生態系も確実に変えているんですね。
田中:植物は、ミツバチに花の蜜をプレゼントする代わりに、花粉を受粉してもらっています。植物が受粉すれば果実になって、それを食べるために鳥が集まってきます。そういった命のつながりを、銀座の真ん中で、ミツバチの存在を通じて実感しています。
シロツメグサとセイヨウミツバチ 撮影:スタジオワーク
在来種のニホンミツバチとセイヨウミツバチは共生できる?
―銀座でも、名古屋でも、現在主に飼っているのはセイヨウミツバチですよね。日本では、「蜜蜂」の記述が最初に出てくる日本書紀の時代から、明治時代にセイヨウミツバチが輸入され本格的に養蜂が始まるまで、ミツバチといえば在来種のニホンミツバチのことだったと思います。ニホンミツバチは、やはり都市で飼うのは難しいのでしょうか。
松良:そうですね。名古屋でも、一時期ニホンミツバチを飼っていたことがありますが、セイヨウミツバチに比べて巣が弱いので、熱で巣が落ちてしまい、思うようにいきませんでした。銀座では、ニホンミツバチのレスキューなどもしていますよね?
田中:はい。街中にミツバチが現れると私の携帯電話に連絡が入って、救出に出かけます。ニホンミツバチも、巣箱を使えば巣が落ちる心配はありませんが、セイヨウミツバチよりも小型で繊細な性格ですから、養蜂のノウハウがまだあまり世の中に広がっていません。近い将来、街の中でのニホンミツバチの飼い方を学ぶ場所を作ることが、私の夢のひとつでもあります。
花粉を抱いたニホンミツバチ 撮影:スタジオワーク
―ニホンミツバチとセイヨウミツバチは、同じ場所で飼うと、やはりケンカしてしまうものなんですか?
田中:花が咲いて食糧が豊富な春先は争ったりしないのですが、花の季節を過ぎると、体の大きいセイヨウミツバチが、体の小さいニホンミツバチの匂いを嗅ぎつけて、襲ってしまうこともあります。
―なるほど。共生は簡単ではないのですね。
私たちは知らないところでミツバチの恩恵を受けている
―ハチミツは近年、栄養価の高さや抗菌作用、化粧品の原料としても注目されていますが、ミツバチが巣の材料として分泌するミツロウ(ビーワックス)も、リップクリームやハンドクリームなどに使われるなど、優れものなんですよね。
田中:はい。銀座ミツバチのミツロウは、銀座教会のロウソクの原料として使われています。ミツロウには水を弾く性質があるので、西洋では昔から、馬具を縫うための糸にミツロウを塗っていたそうです。銀座でも、鞄屋さんがランドセルを縫うための糸に、銀座ミツバチのミツロウを使っているんですよ。そのほか、雅楽の楽器である「笙」のリードの固定にも、昔からミツロウが使われているんです。
銀座ミツバチのミツロウから作られたキャンドル(松屋銀座)
―私たちは本当にいろいろなところでミツバチに助けられているんですね! お二人のお話をうかがって、怖い生き物だと思っていたミツバチが、何だか可愛らしく感じられるようになりました。
松良:地球上の農作物の6割以上は、昆虫の受粉によって実をつけているんです。たとえハチミツを食べなくても、人間は知らないところでミツバチの恩恵を受けています。都市でミツバチを飼うことによって、生態系のこと、生物多様性のことに思いを馳せる人が増えていってほしいですね。
田中:人間も、ミツバチと同じようにひとりでは生きられないものだということを、私たちはミツバチから学びました。今、銀座では、ミツバチの蜜源のためにビルの屋上で花や野菜を育てたり、全国の生産者との交流が生まれたりと、ミツバチをきっかけに新しい活動がどんどん広がっているんです。これからもミツバチと一緒に、都市と自然の共生を発信していきたいと思っています。
銀座ミツバチのミツロウから作られたキャンドル(松屋銀座)
―私たちは本当にいろいろなところでミツバチに助けられているんですね! お二人のお話をうかがって、怖い生き物だと思っていたミツバチが、何だか可愛らしく感じられるようになりました。
松良:地球上の農作物の6割以上は、昆虫の受粉によって実をつけているんです。たとえハチミツを食べなくても、人間は知らないところでミツバチの恩恵を受けています。都市でミツバチを飼うことによって、生態系のこと、生物多様性のことに思いを馳せる人が増えていってほしいですね。
田中:人間も、ミツバチと同じようにひとりでは生きられないものだということを、私たちはミツバチから学びました。今、銀座では、ミツバチの蜜源のためにビルの屋上で花や野菜を育てたり、全国の生産者との交流が生まれたりと、ミツバチをきっかけに新しい活動がどんどん広がっているんです。これからもミツバチと一緒に、都市と自然の共生を発信していきたいと思っています。
1957年東京生まれ。特定非営利活動法人銀座ミツバチプロジェクト理事長。(株)紙パルプ会館専務取締役。
2006年3月、「銀座ミツバチプロジェクト」を高安和夫氏と共同で立ち上げる。2007年に特定非営利活動法人の認証を受け、2010年には農業生産法人を立ち上げた。全国から養蜂や地域おこしについての相談が後をたたず、講演や交流会など各地を飛び回って活動の輪を広げている。
松良宗夫
1957年生まれ。マルハチ・プロジェクト発起人。㈳愛知ジビエ振興協議会代表理事。広告代理店に勤務していた2010年、名古屋の中心街にある自社ビルの屋上で養蜂を始め、今年で10周年を迎える。2020年3月8日には、やはり屋上養蜂に取り組み10周年を迎える名古屋学院大学の水野晶夫教授や長者町の佐藤敦氏らとともに、銀座ミツバチの田中氏を招いた講演会を開催予定。
この記事を書いた人
高橋 三保子
北海道生まれ、図書館育ち。「言編み人」として、文章を読んだり書いたり編んだりするのがライフワーク。ひょんなことから茶道に出会い、和の文化の奥深さに引き込まれる。好きな歌集は万葉集。お気に入りの和菓子は舟和のあんこ玉。マイブームは巨木めぐりと御朱印集め。
https://gin-pachi.jp/hello-world/
潜入ルポ当人の様子を見聞きするとプロジェクトチームを色々立ち上げている様で期待感そのものです。
それにしても名古屋でも同じような取り組みが在るんですね。
芋焼酎を作るチームもあって面白い取り組みですが、蜂を目当てに燕も参戦。
蜂にとっては逆に頑張って欲しいとエールを送りたい。
近所の小学生にも社会見学で良い勉強になり、この場所の蜂にとっても忙しいので近寄る人たちに構っていられないとは笑わせます。
銀座で作られる色々な製品にも興味が湧きます。
現在は通販での販売から、需要と供給の考えでは幾ら高くても欲しがれば販売できるので妥当なのでしょう?‼?
「俺っち」も矢張り日本の政府も独自ルートでアイデアを生かした取り組みを応援したいが、蜂は襲って来なくても苦手の生き物だと、理解して欲しい!
国内での生産拠点回帰を考えて頂いて従来の企業も国内における経済発展の場を作って欲しいよね。
中國より新しい日本の生産拠点に置きかえれば「俺っち」もこの様な製品を買って貰って「小母さん」と一緒に飲んだり使ってみたい気がしますが、もし「父つぁん」も一緒に持っていないお金を使えば、多分笑顔がこぼれるでしょうね。
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