2020年7月4日土曜日

「コロナ禍の後はバッタ禍」日本人と大量の虫との仁義なき戦い

未知の新型ウイルスならば徹底的に自国に入れてはいけない。
追い打ちを掛ける様に「サバクトビバッタ」の大量発生で食糧事情にも大きな問題が発生しそうで今後の注意が必要です。
世界が今後の対応次第では薬剤散布を行っても難しい対応が到来します。
世界の協力が必要な時に軍事的脅威を振り撒く国が有るとは?如何したもんでしょうね。
「武漢ウイルス」問題で世界的危機が先行して居ますが、医者や危機管理者の予防策を今迄色々と採り上げ為したが目新しい事ではないが風邪やインフルエンザに同じ対策ですが、かなり深刻に捉えた注意が必要です。
今もどんどんEUや世界に拡散する。追いかけて「サバクトビバッタ」の対応も対応せざるを得ない!

  鵜飼 秀徳 2020/06/30  13:15



「コロナ禍の後はバッタ禍」日本人と大量の虫との仁義なき戦い
「蝗害」被害の多い日本人の知恵
PRESIDENT Online


鵜飼 秀徳浄土宗僧侶/ジャーナリスト




世界の脅威は新型コロナウイルス感染症だけではない。アフリカ、中東、インドなどでサバクトビバッタが大量発生し、農作物が大きな被害を受けている。僧侶でジャーナリストの鵜飼秀徳氏は「日本も歴史上数多くの「蝗害」(こうがい)に見舞われ、あらゆる対策をしてきた。害虫発生は農業被害だけでなく、交通インフラは麻痺し、人、モノ、カネの流れが途絶えさせるおそれもある」という――。



1/3 © PRESIDENT Online ※写真はイメージです

コロナ禍の後はバッタ禍、最大1000億匹が押し寄せ農作物を根絶やし

いま、世界各地では人類の手に負えない2つの脅威にさらされている。ひとつはコロナ感染症の拡大だ。そして、もうひとつはバッタの大量発生である。

感染症はワクチンなどによる封じ込めが期待できる。だが、バッタは制御が難しい。ひとたびバッタに襲われると農作物は食い荒らされ、食糧難に見舞われるだけでなく、物流も途絶える。

日本はしばしば、バッタ被害(蝗害)に見舞われていることをご存知だろうか。その痕跡を辿りながら、ウイルスの次なる災厄への、心構えにつなげていきたいと思う。

コロナウイルスの感染が中国・武漢で広がり始めた今年初め。アフリカ・ケニアでは、ここ70年来で最悪レベルのバッタの大発生に見舞われていた。このバッタはサバクトビバッタという種類で、自分の体重と同じ量の植物を1日で食べてしまうという。

100億~1000億匹という途方もない数の群が押し寄せ、農作物を根絶やしにしてしまう。国連の報告では、1平方キロメートルのバッタ4000万~8000万匹が押し寄せると、1日で35000人の食料を食い潰してしまうという。バッタは牧草も食い荒らすので家畜へも被害が及ぶ。バッタの死骸は水も腐らせる。各地ではコロナ禍とバッタ禍との「二正面作戦」となっており、数千万人が食糧危機の局面にあるという。

サバクトビバッタの日本襲来の可能性は低い

今回のバッタの大量発生は、数十年で最大規模。原因はこの2年ほどで巨大サイクロンがいくつも発生して降水量が増え、バッタの餌となる植物が増加したことである。バッタは農作物を食い荒らしながら、アラビア半島からインドへと移動。中国にも迫る勢いだが、さすがに海を渡って日本にやってくる可能性は低いようだ(※)。

※農業生物資源研究所などで長年バッタの生態を研究してきた田中誠二氏は316日放映のNHKBS「キャッチ! 世界のトップニュース」に出演し、サバクトビバッタの日本への影響について「サバクトビバッタは、寒さのため1000メートル以上の山は越えられないと言われています。パキスタンと中国の国境は、5000メートル級の山が連なる山岳地帯ですので、中国のほうに行くというのは考えにくい」と答えている。

だが、日本国内に目を向ければ、バッタをはじめ、しばしば害虫による農作物の被害が発生し、食糧難に陥らせてきた過去がある。

日本人と虫との戦いの痕跡が各地に残されている。いくつか紹介しよう。

日本の歴史上に残る「人間vs虫」の戦いの跡

駆除で殺した害虫を供養して立てられた虫塚が、各地に多く存在する。最古の虫塚は、東京都八王子市の臨済宗南禅寺派の廣園寺にある。廣園寺は1390(康応2)年に開山した古刹だ。虫塚は創建当時に立てられたと伝えられている。

19世紀に編纂された地誌『新編武蔵風土記稿』では、廣園寺の虫塚についてこう紹介している。

「往古相模国に虫多く出、耕作の害をなせしゆへ、廣園寺開山に願ひ、虫を此所にあつめて塚とせしゆへ、この名ありと云は、由(よっ)て来(きた)ることも旧(ふる)きことなるべし」

解説をするとこういうことだ。

2/3日本最古の虫塚。八王子の廣園寺にて(撮影=鵜飼秀徳)

廣園寺が開かれた14世紀末のこと。田畑の収穫時期になると大量の虫(バッタやウンカなどと想定される)がつき、生育の妨げになっていた。村人たちはそれを憂い、なんとか被害を抑えたいと廣園寺の住職に祈祷を頼んだ。

住職が、「それは難儀。悪い虫を退治しよう」と祈祷を始めると害虫は、ことごとく死に絶えたという。しかし、害虫とて生きとし生ける存在。村人は後生を弔うために死骸を集めて廣園寺境内に埋葬した。そして、再び虫による被害がでないようにと石塚をつくって祈願したのだ。

虫塚は高さ90cmほどで、ロケットのような形状をしている。この形状は、繁栄の象徴である「男根」との説もある。害虫を撲滅し、豊穣をもたらし、人類の繁栄につなげたいとの願いがこの虫塚には込められているのだろう。

「天保の大飢饉」の元凶は、主に害虫だという説が有力

いつの時代も庶民は農業を脅かす害虫に苦しめられてきた。例えば1732(享保17)年に起きた「享保の大飢饉」や、1833(天保4)年の「天保の大飢饉」の元凶は、主に害虫だという説が有力だ。

享保の大飢饉の場合、その年の梅雨が長引き、冷夏になったのとウンカが大発生したことが発端である。ウンカとは小型バッタのような形状をしている。稲の茎や葉に取り付き、水分を摂取し、稲を枯らしてしまう。

戦後、農薬を使った駆除の普及により、害虫被害は抑えられてはきている。だが、いまだにウンカの被害(坪枯れ)は珍しくはない。

享保の大飢饉では、数十万人の餓死者を出したとも伝えられている。特に天保の大飢饉の際には、大騒動にも発展した。「大塩平八郎の乱」などが勃発し、コメの不作からくる財政難とも重なって幕府権力が大きく揺らぐ要因ともなった。稲作をいかに安定させるかは、農村のみならず、時の権力にとっても一大事であったのだ。

2007年に関西国際空港で、4000万匹近くのトノサマバッタが大発生

明治時代には国益を揺るがしかねない蝗害に、しばしば見舞われている。特に北海道である。バッタとの「戦場跡」が今に残されている。

場所は北海道の中心部、リゾート地トマムにも近い新得町。地元で「バッタ塚」と呼ばれる古墳状の土饅頭が70カ所以上も残されている。このバッタ塚は、2012(平成24)年には町の指定文化財になった。

1880(明治13)年、十勝地方でトノサマバッタが大発生する。当時は屯田兵による北海道開拓の真っ最中であった。「日食のように太陽が陰り」(帯広市史)、蝗害は6年間も継続したという。蝗害は北海道の開拓事業を阻む自然の脅威であった。

3/3 蝗害に遭わないように農村で続けられている虫送り(小豆島にて)。撮影=鵜飼秀徳

明治政府は多額の費用を投じてバッタの駆除に乗り出す。トノサマバッタが成虫になる前に、卵や幼虫の段階で撲滅する作戦である。現在、アフリカや中東でもこの策が取られている。

トノサマバッタは土中に卵を産む。それを掘り起こし、それを1カ所にまとめて盛り上げ、土を被せて塚にした。バッタ塚は土地100坪にたいして、直径約5メートルの塚が1つ造られた。

町が現地に設置した看板によると、1882(明治15)年と1883(明治16)年の2年間で掘り出されたトノサマバッタの卵の容量は1339立方メートル、幼虫で400立方メートルに達したという。バッタの数に換算すると300数十億匹に相当すると言われているから、驚愕の数である。

北海道には比較的近年につくられたバッタ塚もある。鹿追町では1980(昭和55)年6月にハネナガフキバッタが大発生した。この時は陸上自衛隊が出動して駆除に当たった。その数は推定7億匹。鹿追町では駆除された大量のバッタを慰霊し、災害の発生を防ぐ目的で、下鹿追神社境内にバッタ塚(供養塔)を約60万円かけて投じて建立し、祀った。

2007(平成19)年には開港直前の関西国際空港第2期島で、4000万匹近くのトノサマバッタが大発生し、関係者を慌てさせた。人口島という天敵不在の環境が、大発生を促したらしい。6月初旬に一気に増殖。薬剤を散布するなどして、鎮圧にはひと月ほどかかった。航空機にとってバッタの大発生は、視界を遮り、航行に支障をきたすだけではなく、エンジンなどに入れば大惨事にもつながりかねない。

バッタの発生のメカニズムは分かりつつあるが、その制御はいまだに困難である。農業被害だけでなく、交通インフラは麻痺し、人、モノ、カネの流れが途絶える。今回のコロナウイルスでは様々な「想定外」が社会を混乱させ、経済を麻痺させた。政府はバッタ対策を考えているのだろうか。

鵜飼 秀徳(うかい・ひでのり)
---------- 鵜飼 秀徳(うかい・ひでのり) 浄土宗僧侶/ジャーナリスト 1974年生まれ。成城大学卒業。新聞記者、経済誌記者などを経て独立。「現代社会と宗教」をテーマに取材、発信を続ける。著書に『仏教抹殺』(文春新書)など多数。近著に『ビジネスに活かす教養としての仏教』(PHP研究所)。佛教大学・東京農業大学非常勤講師、(一社)良いお寺研究会代表理事。 ----------

「俺っち」が生活できるのは優しい人がお世話をしてくれるお陰で、安穏として居ますが、世界各地では人類の手に負えない2つの脅威にさらされている。ひとつはコロナ感染症の拡大だ。そして、もうひとつはバッタの大量発生である。
ところがこの2つだけでは無くて中國の行って居る事では日本に対して、尖閣諸島問題で黄海や東シナ海近海で軍事演習!
中國で(インド、チベットを越境し始めた)追い打ちを掛ける様に「サバクトビバッタ」の大量発生で食糧事情にも大きな問題が発生しそうで今後の注意が必要です。
世界が今後の対応次第では薬剤散布を行っても難しい対応が到来します。
世界の協力が必要な時に軍事的脅威を振り撒く国が有るとは?如何したもんでしょうね。習近平国家主席も鄧小平が講話で言って居た「轁光養晦」=能ある鷹は爪を隠す。
此の戒めを敵愾心剥き出しの軍事強化や覇権に急ぐ理由も何と無く判ります!
自国内では「三峡ダム」での被害も出てきましたが、この問題では河川の汚濁で綺麗な川の水とは程遠く、浄化対策も出来ない。
ならば早く国外への脱出をさせる事で中國共産党の延命を図らなくては為らない。自分らの権益を守り、管理社会を完成したのに、何でこれをも、手放せようか?世界の、どの国も国民を犠牲にする様な人々を受け入れる事が出来ますか?人を人とも思わない人権侵害を受け入れる国とは距離を置かなくては我々の幸せも来ないでしょう。神仏を認める事も出来ない為に共産党の命令に唯々諾々と従う医療関係者。他者の臓器を生きたまま摘出できる国の恩恵に浴する関係者も日本にも世界にも多く居るので黙して語らずの見ざる聞かざる言わざるを決め込む人には猛省をして貰いたいもんです。自国民の法輪功の臓器やウイグル人やチベットの問題にも臓器移植は絡んできます。
「武漢ウイルス」問題で世界的危機が先行して居ますが、医者や危機管理者の予防策を今迄色々と採り上げ為したが目新しい事ではないが風邪やインフルエンザに同じ対策ですが、かなり深刻に捉えた注意が必要です。
今もどんどんEUや世界に拡散する。追いかけて「サバクトビバッタ」の対応も対応せざるを得ない!

0 件のコメント:

コメントを投稿

江戸っ子の年明けや新年の迎え方

  令和3年の年初めに初日の出を採り上げていましたが、今回は新年を迎える昔の江戸っ子気質を「俺っち」が今いる東京の昔に戻って見たい!実は 3 ッ日前に「小母さん」が年明けに検査入院をするので暫くは「父つぁん」の家に拘束されることに為り外にも出られない。という事で「父つぁん」に迷惑...